動物看護師掲示板過去発言No.7000-200104-55
狂犬病予防注射パートU |
投稿日 2001年4月20日(金)23時45分 ドクターJ
この時期になりますと、 どこでも狂犬病予防接種の必要性が議論されます。 ここで、1つ語らせて下さい。 世界的なレベルで考えると、狂犬病にフリーな国は、 日本を含め十数カ国しかありません。 それは、すべて地理的条件、島国という立地条件が 大きく影響しています。 先人達(獣医師達)の果敢な努力と優秀で厳密な検疫体制で 狂犬病を排除しました。 そして、それを今現在の獣医師達が維持しています。 すぐ隣の中国やロシア大陸には、狂犬病が存在しています。 アメリカにも狂犬病があります。 東南アジアには、狂犬病の専門科があるくらいです。 ロシアと日本との関係でもわかるとおり、北方では 漁船などが日常的に入港しています。 そして、その船の守り神として犬が連れてこられます。 もし、その犬が・・・ということを考えます。 また、狂犬病に感受性のある動物は、哺乳動物すべてであり しかし、検疫対象動物は、すべてではなく もし検疫対象動物外より狂犬病が侵入したら・・・ということを 考えます。 自然界でも、以前、エキノコッカスは以前、日本にはなかったが キタキツネを介して、ロシアから北海道に・・・ 青函トンネルを通じて、北海道から東北地方へと拡がりを 見せていると言います。 ということなので、海外から狂犬病が入ってくる恐れは ゼロではないのです。 非常に高い接種率が、今の日本を支えているといっても良いでしょう。 感染・発症したら100%死亡する疾患です。 軽く考えて欲しくない疾患です。 もし、狂犬病ワクチンが義務でなくなったら、 私と私の家族とスタッフは、毎年、狂犬病のワクチンを 自分たちに接種します。 |
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