動物看護師掲示板過去発言No.7000-200104-62
狂犬病集合注射の必要性について |
投稿日 2001年4月21日(土)19時07分 ドクターT
狂犬病は、昭和30年代初頭までは日本でも発生していた病気ですが、非常に恐ろしい病気との認識が今の飼主達にはだいぶ薄れてきている人達が多く見られるようになってきております。この病気に感染した場合、ほとんどの人間は確実に死亡いたします。現在日本で、発生を見なくなっているのは、長年にわたり我々の先輩獣医師達のそれこそ血のにじむような大変な努力により今日の日本の安全な状態を保つことができているのです。世界ではまだ毎年多くの人間が狂犬病に感染して亡くなっていることをご存知の方がどれだけいらっしゃる事でしょう。飼主によっては、病院には一度も連れて行かないで、年1回の狂犬病集合注射だけに犬を会場に連れていかれるひとがまだ多くいます。このような状況では病院内だけの予防注射ではとても日本全国の防疫対策としては、どうしても不十分なため、出来るだけ多くの犬の飼主に狂犬病予防接種を励行していただくことが我々獣医師の義務であり役目でもあります。皆様も当然このことはお分かりでしょうが、少しでも多くの犬達が安全に予防接種が受けられる環境作りをしていただけますようお願いいたします。獣医師と動物看護士の皆様とのお互いの協力により、これからも犬達の健康維持に努力していきましょう。
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