動物看護師掲示板過去発言No.7000-200201-9
労働条件。 |
投稿日 2001年10月18日(木)01時19分 やご
39歳、獣医師です。最近、AHTの雇用条件に関する投稿がいくつかあり、とても興味深く読ませていただきました。たしかに、「相場」というものがなにもわからず、働いていただく側の私達も手探り状態です。こういった、情報交換の場はとても貴重なものに思えます。 当病院のAHT(現在4名)の、実際の給与明細は以下の通り。何かの参考になれば幸です。 Tさん。勤務6年目。 基本給 155 000 通勤手当 6 500 残業手当 61 254 主任手当 10 000 総支給額 232 754 健康保険 9 350 厚生年金 19 085 雇用保険 936 社会保険料控除額 29 371 所得税 7 240 地方税 3 600 現金支給額 192 543円 Sさん。勤務4年目。 基本給 142 000 通勤手当 2 000 残業手当 54 120 住宅手当 10 000 総支給額 208 120 健康保険 8 500 厚生年金 17 350 雇用保険 828 社会保険料控除額 26 678 所得税 6 460 地方税 1 100 現金支給額 173 882円 以下、箇条書き風に当院の特徴、勤務条件などを書き並べて見ます。 週労働時間40時間で基本給の算定をしています。時間外は125%の残業手当で、全額支給します。レジスターをタイムカード代わりに使って、分単位で全て集計しています。当然、夏と冬とでは残業手当に大きな開きが出てきます。上記の金額は2001年4月分です。 賞与は年3回(気持ち程度の年度末含む)ですが、ここは能率給にしています。Tさんの2 000年度の賞与は総額、599 527円。Sさんは、362 484円。かなり違ってますね。 有給休暇は初年度10日、最大20日まで1年度ごとに1日増やしていきます。ただし、このうち4日分は、盆暮れの休暇に指定休としてあてています。また、AHT間の休暇の交換は自由に行っていいことにしています。 社会保険は、今年で3年目に成ります。国民健康保険なら、基本給をプラス20 000程度上げることも可能ですが、こちらを選びました。退職金は、10年勤務で100万円、20年で250万円程度を目安に中退協で積みたてています。 当院でややこしいのは、労働時間です。夏と冬で忙しさが違いますので、「年間変形労働時間」というのを採用しています。年間の労働時間を、多忙な半年で55%、冬場に45%くらいの割合で、勤務カレンダーを作製、年度はじめに、AHT個人個人に渡しています。 診療時間も曜日によって何種類かあり、週に3日は20:00まで受け付けということにしています。御存知のように、20:00受け付けだと、本当に終れるのは9時10時です。この3日間は、かなり過酷だと思います。 今年から、かねてから懸案の健康診断を始めました。半日ドック、38 000円、全額病院負担です。もちろん、勤務時間を利用しての検診になります。 各種講習会等への参加も、おおいに勧めています。専門の勉強会はもとより、「雇用促進事業団」等が主催する、一般企業向けの講習に行ってもらうことも多いです。「接客」「対人関係」「顧客満足」、すべてAHTにも必要とされる知識技術ですから、実務の中で多いに役立ててもらっています。この場合、交通費、参加費用は病院負担。出張扱いにしていますので、日当3 000円も支給しています。 一般の仕事に比べても、AHTさんの勤務内容はとてもきついものだと思います。それにみあった待遇をしてやりたいとは思うものの、なかなか充分にはできません。せめて、できる事から少しずつ改善していこうと考えています。 |
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