動物看護師掲示板過去発言No.7000-200306-97
aiさんへ |
投稿日 2003年6月12日(木)21時18分 パールちゃん
以前うちで飼っていた猫は犬ととてもなかよしで、いつもいっしょに遊んでいました。 ある日、ほんのちょっと遊びの度が過ぎ、犬との追いかけっこの途中で猫は心不全を起こしてしまいました。 健康な猫だったのですが、ホントに突然、心臓が止まってしまいました。 すぐにかかりつけの病院に駆け込みました。 先生は強心剤投与と心臓マッサージを施してくれましたが猫は蘇生しませんでした。 私も気持ちの半分はもうだめだろうと思っていました。が、あとの半分でもしかしたらと願っていました。 先生のしてくれた処置はおそらく、飼い主の私が「やるだけのことはやった」と思うための、 先生の思いやりからの処置だったのではないかと思います。 最初に見たときから先生はもうこれはダメだと思ったようでした。 でもVTさんはあきらめませんでした。 「先生、もう少しやらせてください」と再び心臓マッサージを始め、 「ノワちゃん、しっかり、ノワちゃん、帰っておいで」と猫の名を呼び続けました。 誰の目にももうだめだとはっきりわかる時間が経過し、VTさんは心臓マッサージの手を止めました。 そしてやさしく猫を抱き上げて「ごめんね」と頭をなぜてくれました。 私はただただVTさんのやさしさがうれしく、感謝の気持ちでいっぱいでした。 そんなVTさんに、aiさんもなってください。 辞めるのは簡単です。VTという仕事が嫌いになったら辞めればいい。 でもVTという仕事が好きなら辞めてはいけない。 私たち飼い主はひとつひとつの命をしっかり受け止めるVTさんでいてほしいと願っています。 経験をたくさん積んで命の重さを知り、 動物にやさしく、飼い主の心の痛みのわかる、VTさんになってください。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |