獣医師広報板ニュース

動物看護師掲示板過去発言No.7000-200409-57

らんさんへ
投稿日 2004年7月31日(土)00時50分 投稿者 久美子

獣医師です。
 らんさんの心情はお察ししますが この件について当該獣医師と話し合われましたか
 書き込まれていることを そのまま読むと わたしはすこし違和感をおぼえます。
 現役のAHTであれば当然理解されていると思いますが 息がある状態というのをそのまま理解すると 自発呼吸があったと読みとれます。自発がある場合は特殊な例外をのぞいて 普通は気管挿管はしません。自発があって挿管したばあいは蘇生とはいいません。
 息があったというのを心電図に波形がでていたと理解すると 心臓マッサージをやっている場合は波形はでますし 心停止になっても現実ではテレビドラマのようにすぐに真っ平らな波形になることはありません。
 蘇生を実施した獣医師が 「自発呼吸があったが気管チュウブぬいたら呼吸がとまって死亡した」といっているならともかく 飼い主さんの息があったというのをそのままうけとるのはすこし無理があるようにおもえます。
 その獣医師が 飼い主の方の心をきずつけたというのは事実だとしても 助かる命をたすけなかったというのはどうでしょうか。
 期間はわかりませんが 雇われているとはいえいっしょに仕事をしてきた上司です。
 退職されるなら そこらへんのところをしっかり確認して 飼い主の方の心情についても話された方が らんさん自身がAHTとして前に進めると思います。
 また らんさんが個人の電話番号をしらせるほど関係のある飼い主の方であるならば
病院にいくように指示したあとで たとえ非番であっても 早朝であっても病院にかけつけてほしかったと思います。その場にいて蘇生を手伝っていれば 状況をよく理解できたでしょうし たとえ助からなくても 飼い主の方の心のフォローができたとおもうのです。
 

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