「地位」を決めるものはいろいろとあるので一つには絞れないと思いますが、ここで議題になっているのは社会的認知ではないでしょうか。もちろん獣医学科の「地位」は高くても獣医師の「地位」は高くない現状は否定できません。それを改善するには相当な社会構造の改革がされないと欧米のような地位を確立することはできないと思います。ここではそれはあえて触れず、おそらく獣医師を基準にしたＡＨＴの相対的な地位かと思います。おそらく、「看護士がいなかったら困るか？」という質問に対しては「Ｙｅｓ」の回答が大半と思われますが、「ＡＨＴがいなかったら困るか？」という質問に対しては「別にいなくても」とか「ＡＨＴってなに？（何をしてるの？）」という回答が返ってきそうな気がします（あくまで私の推測の域ですが）。これが目に見える「地位」の違いかと思います。

獣医学科の学生にＡＨＴと獣医師の役割の違いをきちんと教えているところはないように思います。さらに、ＡＨＴは大半が専門学校で、一部短大と４年制があるのみ、そして医療関係なのに国家資格ではない、というところが社会的に地位が低い要因ではないでしょうか。これらを改善するためには国の規模で動いてもらわないとダメかと思うので、ここで議論しても改善が早まるとは思えないのが現状な気がします。残念ですが…。

とりあえずは全国的にＡＨＴの名前と大体の役割が認識されるようになれば、いろいろと変わってくることもあるかと思います。がんばれＡＨＴ！