動物看護師掲示板過去発言No.7000-200912-33
Re:ペットロスについて |
投稿日 2008年6月3日(火)22時33分 投稿者 しっぽ
はじめまして。将来について考えるのは大切なことですね。不安な気持ちが伝わってきました。20年動物看護に携わってきた者としてわたしの考えを書きたいと思います。 まず、飼い主さんの不信感や不満は、動物の生死に関わらず“クレーム”として正しく処理されなければなりません。 感情的になっている飼い主さんには、むやみに言葉をかけたりせず、責任ある立場の人(院長や担当獣医師など)が時間を置いて冷静に話しあうのが最善の解決方法です。 わたしたち動物医療の従事者にできるのは、正直であることだとわたしは思っています。 人は、間違いを犯す動物です。自信があればあるほど自分の行動に間違いを見つけにくく、更に、間違いに気づいても、自己弁護や見栄のためにウソをついたりごまかしたくなります。 でも、人は「それは良いことではない」と判断する理性も持っています。わたしたちに必要なのは、強い理性ではないでしょうか。 動物看護師である以前に《人として、正直に生きて》いれば、それは必ず伝わると思うのです。謙虚に自分を見つめていれば。わたしはそれを、院長や同僚たちから、そして飼い主さんたちから、仕事の中で学んできました。 お悔やみの言葉をたくさん覚えるより、飼い主さんに近いと感じている今の気持ちをどうか大切にしてください。それが、動物看護の原点だとわたしは思います。
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