ちょと補足しておきますね。

美姫さんは、動物看護師になりたいわけですよね。そしてご両親はそれに賛成されていない。この場合、ご両親を説得してその援助をうけてなりたいということかな？　それともご両親の反対があっても　それを押し切っても進みたいのかな？
反対があっても自分の進む道としてということであれば、ある程度しっかりとした自分をもっていないとならないですよ。「専門学校を出ていないとなれないのですか？」とか「やはり専門学校を出ておいた方がよいのですか？」の質問は、それこそ過去ログでいっぱい繰り返されてきた質問です。他人に尋ねるまでもなく答えがいっぱい記載されています。
けりーずはうす先生が心配なさっている点は、まさにそこなんです。
同じ一つの山に登るのにも　いろいろな登山道がありまして、頂上にたどり着くまでの時間も違っています。眺めもよい道もありますし、登りのきつい急峻な道もあります。でもね、平地から頂上までに費やす労力というものは、どの道を選ぼうと物理学のエネルギー換算では等しくなります。どのような登山道を選ぼうが、それは美姫さんの自由です。その代わりに歩き出さない限りは、決して頂上につくことはできません。
歩き出すために必要な２本の足はちゃんとしっかり大地を踏みしめていますかということをけりーずはうす先生はおっしゃっておられるんです。

「動物看護師に専門学校を出ていないとなれないのか？」というのは、ある意味で愚問なのです。その答えが簡単だからというのではなく、看護師になることをあきらめてしまった人には、決してたどり着けない場所だからです。
看護師を目指して歩き続けた人だけが行き着けるわけです。これは、獣医師も同じでして、大学入試や学業・実習・国家試験だけのことではありません。国家試験をとおってからこそ、獣医師の勉強が続きます。そこで足をとめずに歩き続けて、どのくらい年月が過ぎたら、ああやっと獣医師らしくなってきたかなと自覚できるのでしょうか？

動物看護師さんも学校を出ているとか出ていないとかに拘られても、困ります。学校も資格も大したことではないのです。私は看護師ですと胸を張って言える自分になることができているかが大事なのだと思います。
いつ歩き出す、どのような道を選ぶ、それはその人の自由です。短大を卒業してからでも、社会人になってからでも　それはその人も道です。ただ、歩かない事には行き着くことはありません。歩くための足をちゃんともっていることが必要なのです。