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原因が分からないが、ワクチン接種直後となるとアナフィラキシーショックも疑われる。
私は、しばらくは様子を見てから返すようにしているし、エピネフィリンはすぐに使えるように用意している。
幸い、40年近い臨床経験の中でアナフィラキシーと思われる症例を見ていないが、今日あるかもしれない。
それがアナフィラキシーと言うものだろう。
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昨日、ワクチン接種後のショックについて書かせていただいたところ大変なご意見をいただきました。
私自身は、手術の際には全身麻酔によって危険な状態になることがあると事前に説明しています。
大抵の飼い主さんは反応が無いのですが、とても動揺されたことが二例有り、一例は手術を拒否されました。
ワクチン接種によるアナフィラキシーの確立というは知りません。
私の感覚とすれば、麻酔のトラブルの1/10くらいかなーと感じています。
しかし、危険なことになる可能性があるわけですから、事前説明すべきか今迷っています。
例えば、飛行機に乗るとき事故に遭うことがありますとは説明を受けない。
でも、事故に遭い、生命を絶たれる方は毎年のようにいらっしゃる。
実は、飛行機事故より自動車事故の方が確率は高いそうなのであるが、タクシーに乗る際に事故に遭うことがあるなんて説明を受けない。
ワクチンによるアナフィラキシーは、非常に少なく、日常的なトラブルでは無いが、仮に例えば1万回に一回は起こる。
動物病院にとって1万回に一回であっても、それに遭遇した飼い主さんには100%。
深刻な問題である。
昨日、ワクチンを含む各種の薬の能書を読んでみましたが、いろんな注意書きがある。
たとえ抗生物質であっても注意はある。
注射や投薬の都度、能書にある注意を説明していては、町の開業医師は時間がいくらあっても足りないだろう。
同様に獣医師も同じである。
最後はどこで線を引くとなる。
ワクチンのまれな副作用の説明を必ずすることは、手術に比較して回数がかなり多くなるし、トラブルが発生する可能性は手術よりかなり低いと感じています。
大きな病院だと、診察の前の受付で、受付スタッフが説明しておくという方法が採れますが、うちのように個人病院だと5月のようなフィラリア予防の季節は非常に難しい。
また、狂犬病の集合注射などは、説明は大きな立て看板を立てて説明を読んでいただくなどの方法となるかな。
日本は、アメリカと違い比較的訴訟が少ない。
しかし、近年ペットに関する訴訟は見かけるようになっている。
そうなると、ますますインフォームドコンセントや事前の検査などが必要となり、アメリカのように医療費の増加につながりやすい。
私もまるで人ごとのように書いているが、どうするべきか頭を痛めています。
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