元発言(facebook) いいね:124人,コメント:5件,シェア:7件(クリック) |
昨日、TNR型の避妊手術を受けた猫が、手術後切開部位が解放し、内臓脱出、死に至ったブログの紹介をしたところ多くの意見やいいねを頂戴しました。
TNRで猫は死ぬ書確率が高くなる? 4
ありがとうございます。
私は、獣医師です。
ですので、いわゆる失敗例にはとても関心がある。
いかにすれば猫が死なずに死んだか。
TNR型の避妊手術の多くは、吸収糸で皮膚を縫合する。
確かに、無事に皮膚が癒合すれば体内に異物を残すことがないのであるが、猫が執拗に傷口をなめたり咬んだりすれば、吸収糸は切れる。
ただ単に皮膚の縫合部位だけが開いてしまうだけなら、そんなに問題ないが、腹壁を閉鎖している縫合糸までかみ切ってしまえば、内臓が脱出し、命に関わる。
このような事故は、昨日紹介したブログの例だけでなく、以前より時々聞く。
ただ、多くは皮膚が癒合するまでに野外に戻されるので、事故の実態が不明なだけ。
獣医からすれば、皮膚が癒合するまでに個体差があり、非常に遅い個体もある。
私が経験した例では、10日後に抜糸したが、癒合していなかった例もある。
つまり、手術後かなりの日数経過を観察しなければ、安全ではない。
しかし、TNRではこのような日数の経過観察をされているのは、少数であろう。
私は、決してTNRを否定するものではないが、猫の命は大切にすべきと考える。
健康のためなら命もかけるではないが、TNRの為なら猫が死んでもいいとすれば、それは本末転倒であろう。
一つの死亡例から学ぶことは少なくない。
|
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。
あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。
|
|
|
「みるく」です。 黒トラのミックスです。 拡大画像
画像募集中!!(無料) 画像集
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。
|
◆PC版コンテンツ利用数Best(2024年11月期) |
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
|
★毎週土曜日午後1時〜4時
★WEB講座
★〜12月23日:オンライン
★〜12月25日:神奈川県横浜市
★〜2025年1月11日:東京都港区
★〜2025年1月13日:福岡県福岡市
★〜2025年2月24日:東京都台東区
★12月21日:栃木県宇都宮市,千葉県松戸市,愛知県名古屋市・12月22日:島根県出雲市
★12月21日,2025年1月11日,12日,13日,3月1日:オンライン
★12月22日:新潟県新潟市
★12月23日:オンライン
★12月28日-2025年1月19日:東京都台東区
★2025年1月11日,12日:大阪府大東市
★2025年1月11日-13日:神奈川県横浜市
★2025年1月11日-13日:東京都千代田区
★2025年1月12日,2月9日,3月9日,4月13日,5月11日,6月8日,7月13日,8月3日,9月14日,10月12日,11月9日,12月14日:東京都豊島区
★2025年1月14日-28日:オンライン
★2025年1月16日-23日:オンライン
★2025年1月18日:北海道江別市
★2025年1月24日:オンライン
★2025年1月24日-2月24日:東京都台東区
★2025年1月26日:神奈川県厚木市
★2025年1月26日:宮崎県延岡市
★2025年1月26日:宮城県仙台市
★2025年2月19日-3月16日:東京都文京区
★2025年2月22日-23日:東京都武蔵野市
★2025年3月8日-9日:東京都世田谷区
★2025年3月30日:愛媛県伊予郡
★2025年4月3日-6日:東京都江東区
★2025年4月6日:東京都台東区
★2025年5月3日-5日:千葉県千葉市
|
セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)
|
◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント |
|
|