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うちの息子の家庭が猫を迎えた。
どこで入手したのと聞くと、愛護団体からもらうと後が大変だと聞いているから、生まれたところから直接もらったとのこと。
私も獣医師として、愛護団体から譲渡受けた場合の各種トラブルを経験している。
昔はペットショップだったのだが、最近はペットショップからの動物のトラブルはなりを潜めている。
ブリーダーからの入手のトラブルは若干ある。
糞便感染の寄生虫症が多いので、おそらく飼育環境は劣悪なのだろう。
数的に圧倒的にトラブルは保護団体からである。
一つは、異常と思えるストーキング行為。
猫をもらったらストーキングが付いてきたというケースを経験している。
最近多いのは、癌や子宮蓄膿症の動物を保護して、説明無しに譲渡するケース。
家族として迎かい入れたが、多額の医療費が必要だったり、延命治療だったりする。
このようなケースは説明がしにくい。
そして、病状を説明して、手術などの必要と思える治療をされた人がいない。
動物がどうなったか分からない。
殺処分ゼロだから、生きている動物は全部譲渡すればいいのだろうか。
無理な動物もあると思うよ。
ドイツの「ティアハイム」の管理者も全部譲渡せず、殺処分もしていると発言されている。
嘘だと思うのなら「ドイツ 殺処分」のキーワードでググればいい。
日本の動物愛護はドイツを目指しているようだが、そのドイツが存在しない。
ドイツを目指すのなら、きちんとドイツの実態を勉強してから目指して欲しい。
妄想の中のドイツを目指されても、譲渡受ける側はショックを受けるだけなのである。
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昨日、書いた、町の獣医師である私の所で診察している、譲渡後のトラブルの話の続話です。
私のような町の動物病院には病気の動物が来る。
当然、いつ飼い始めましたか、どのような経路で飼うようになりましたかと聞く。
若い頃は、トラブルは全部ペットショップでした。
購入した子犬がジステンパーを発症した、子猫が真菌症を発症した。
頻繁でした。
地方都市の獣医さんからは、ペットの移動販売が通過した後には病気の子犬が動物病院に来たと聞いております。
ペットショップも早期にワクチン接種をするようになったのか、そのような例は全くなりを潜めた後に来るようになったのは、劣悪なブリーダーからの入手後、糞便感染の寄生虫症の犬。
おそらく、衛生管理がなされていないと想像しています。
現在もそのようなブリーダーはいらっしゃるそうなので、来てもおかしくないと思うのですが、それもなりを潜めた。
そして今うちの問題になっているのは、重い病気の老齢動物を説明も無しに譲渡する保護家の存在。
これが、うちでは良くある。
多分、そんな保護家ないしは保護団体が、うちのそんなに遠くないところに存在するのでしょう。
譲渡を受けられた家庭は、本当にお気の毒です。
新しい家族を迎え、一時は喜ばれて、家族が明るくなったのに、どうも動物の様子がおかしい。
譲渡を受けて、数日後に動物病院に来られるのですが、家族連れで来られるケースが多い。
だって、新しく家族を迎えられて、家族全員喜ばれているのですから。
そのご家族連れに、腫瘍や腎不全、子宮蓄膿症の説明をしなければならない。
すごく辛い仕事です。
動物を譲渡する側とすれば、これで殺処分ゼロに貢献したとの達成感があるのでしょうが、引き受けた方は途方に暮れる。
そんなことが、何度か続きました。
全部の保護家・保護団体がそうだと申しません。
うちではそういうことがあった、だから一部そういう保護家・保護団体があると言うことです。
ドイツのティアハイムでは譲渡に向かない動物は殺処分しているとティアハイムの管理者が発言されています。
嘘だと思うのなら「ドイツ 殺処分」でググってください。
譲渡に向かない動物を譲渡するのであれば、そのことをきちんと説明するべきであると思います。
私は、譲渡に向かない動物はシェルターから出してはいけないと考えています。
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