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私は小動物臨床獣医師。
毎日のようにワクチンを動物に接種する。
当然、我々が読む専門誌にはワクチンに関する情報もある。
かなり前であるが、ワクチンによる免疫付与が失敗する場合という記事を読んだことがある。
原本をなくしているので、正確には書けないが、思い出しながら書いてみます。
●接種時の問題。
・正しくワクチンを体内に注入していない。
ワクチンは通常皮下や筋肉に注入し、その局所で行われる免疫反応で抗体が作られる。
例えば注射に失敗していたり、たまたま針先が血管に刺さっていると注射液は局所にとどまらない。
●接種される動物の問題。
・元々抗体価が高く、ワクチンによる効果がない。
例えば、子犬子猫はしばらくは親譲りの免疫があり、ワクチンの効果がない場合がある。
・動物が低タンパク血症である。
ワクチンで作られる免疫は生体のタンパク質を元に作られる。
低タンパク血症の動物では、十分な免疫が作られない可能性がある。
・動物が免疫不全の傾向がある。
動物によっては、免疫を作れない場合があり、ワクチンを接種しても抗体が出来ない場合がある。
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もっとあったように思うのですが、思い出した物を書いてみました。
人間にしてもペットにしても動物です。
つまり、IT機器ではない。
デジタルなIT機器ならば、トラブル対策を施せば、想定されるトラブルに対しては100%効果がある。
しかし、生体はいたってアナログ。
ワクチンを接種したとしても、期待した効果がない場合がある。
多くの人は、ワクチン接種に対して、ゼロか100かのイメージがあると思う。
実際は、いろんなケースがあり、ゼロか100かではない。
案外それが理解されず、接種側は困ることがあるのです。
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