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先日、3種類のコアワクチンの接種は3年に一度程度でいいというニュースを紹介しました。
混合ワクチンの安全な接種について考える…まとめ
私も町の臨床獣医師で毎日のようにワクチンを接種しているものとして考えを書かせていただきます。
問題になっている部分は以下だと思います。
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世界的な専門家団体などが発行しているガイドラインでは、ジステンパーウイルス、アデノウイルス、パルボウイルス(2型)に対応する「コアワクチン」の接種は3年に一度を推奨。副反応のリスクを最小限にするため、必要以上に接種することは避けるべきとされている。「ノンコアワクチン」の要否と接種タイミングは、獣医師と相談して決めるのが安全。
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実は日本ではコアワクチンとノンコアワクチンを別に用意して接種している先生はいるのかなーと言うのが私の感想です。
私はコアワクチン3種とノンコアワクチン3種ワクチンが混合された6種ワクチンと、さらにレプトスピラ4種が混合された10種混合ワクチンを用意して、飼い主さんに選択してもらっています。
つまり、コアワクチンとノンコアワクチンの混合ワクチンを使っているので毎年接種を薦めています。
最近になって、抗体価を検査して欲しいと希望する飼い主さんが一例ありました。
そのくらい、抗体価を計測してワクチンを接種しようという飼い主さんは少ない。
人の例でいえば、新型コロナワクチン接種を抗体価を計測してから受けている方は少ないと思う。
ほとんどの人は、はいそこに並んで、問診票はこれですね、熱はない。
「はい接種」です。
3回目の接種も抗体価の計測無しに集団接種です。
なぜイヌだけ、それも非常に多種の混合ワクチンでそれほど抗体価の推移に注目しなければならないのか、私には分からない。
新型コロナワクチンなんて一種類ですよ。
6種とか10種を多用している日本で、コアワクチンとノンコアワクチンを分けて考えるというのは、難しいのではないか。
個人的には、ワクチン接種に非常に慎重な飼い主さんには、中心になる3種類の病気に対しては3年程度抗体価が維持されますので、その程度の間隔をお薦めしていますが、通常は一年に一回です。
ありがたいことに、蕁麻疹や発熱程度の副作用は40年間に経験していますが、それ以上のアナフィラキシーショックは経験無いです。
もちろんあるとは思いますので、準備はしています。
まっ、町の臨床獣医師の一意見なので、穴だらけだと思います。
ただ、人でも集団接種で継続接種まで行っているのに、どうしてイヌとなるとここまで科学的にならなくなるのかよく理解出来ないでいます。
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先日、犬の混合ワクチンについて、ジステンパー・パルボ、アデノ2のコアワクチンについて、アメリカの権威ある団体が3年に一回接種を薦めている件についての続話です。
本日、うちの動物病院にワクチンを納品している薬品問屋の営業と話をしました。
コアワクチンのみの3種ワクチンというのは知らないと言うことでした。
ジステンパー・パルボの2種ワクチンがフェレット用にまれに流通するそうです。
圧倒的多数の流通はノンコアワクチンとの混合ワクチンだそうです。
日本の実情は大体こんなものだと思います。
その状況で、コアワクチンが3年に一回接種でいいとしても、一般に流通しているワクチンはノンコアワクチンとの混合ワクチン。
ノンコアワクチンは3年に一度という研究は私は知らない。
そうなると、今まで問題の無い毎年接種と私はなる。
個人的な感想だが、私は犬のパルボは大学で習っていない。
開業してから流行した。
当初は猫のパルボのワクチンを接種したり、三ヶ月に一回追加接種もした。
それが半年に一回になり、一年に一回になった。
現在新型コロナウイルス感染症が流行しているが、まさにその混乱をイヌで体験した世代である。
正直、パルボは3年に一回接種でいいと言われても、うーんとうなってしまう。
まっ、アメリカの権威ある団体がそれでいいというのだからそうなんでしょう。(笑)
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先日より、犬のコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノ2)は、3年に一回接種でよいの続話です。
私は6種ワクチンと10種ワクチンを使用しているのですが同じメーカー。
メーカーに電話を入れました。
事情を説明して、回答は
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当社では一年に一回の追加接種をお薦めしているわけではありません。
健康なイヌに混合ワクチンを接種して、一年間は抗体価が維持されることを確認しています。
但し、毎年接種していて確実な抗体価が維持されていたイヌが、一年後に抗体価が下がっていた実例も把握しております。
これは犬の体調とか体質によるものなので、そのようなケースもあり得たと言うことです。
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では、御社では6種ワクチンと10種ワクチンがありますが、3年に一回接種は無理ですかとお聞きしたところ、
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当社ではコアワクチンのみの製品を扱っておりません。
特に10種はレプトスピラ4種との混合なので、抗体価は下がると思います。
6種ワクチンはコアワクチンのみの製品ではないので保障しかねます。
一年以上は、抗体価をチェックしながらご検討ください。
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とのことでした。
動物愛護マスコミや一部の愛護家は毎年接種する獣医師は悪徳獣医師のようにおっしゃる向きもありますが、獣医師は真面目にやっています。
抗体価を計測するのも多種混合ワクチンの場合、ワクチン料金より多額の検査料がかかる。
なによりも、人でも新型コロナワクチンの三度目の追加接種を受けられるのに抗体価を計測したという話は聞いたことがない。
何度も言いますが、抗体価を測定してもワクチンの接種回数を減らそうと言うことが人でも一般的でないのに、イヌにしろというのは、私は釈然としません。
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犬のコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノ2)は、3年に一回接種でよいの続話です。
昨日、自分が使っている犬の混合ワクチン(6種と10種)のメーカーに問い合わせたお話をしました。
メーカー側はそれぞれのワクチンのそれぞれの感染症の抗体価が一年は維持されていることは確認しているが、それ以上の調査はしていないと回答されました。
実はこの返事、以前に他のメーカーでも聞いたことがあるのです。
おそらくどこのメーカーも一年以上の抗体価調査はしていても公開しない方針なのでしょう。
そうなると、コアワクチンとノンコアワクチンの混合ワクチンが主流の日本で、メーカーの調査通り一年の検査結果を元に追加接種をするか、抗体価を調べていくかの選択になりがちです。
私は、日本でもJSAVAやJAHAが日本で主流であるコアワクチンとノンコアワクチンの混合ワクチンで3年間の追跡調査を日本犬も含め多品種で行って欲しい。
でも、希望するのは簡単で、実行するにはそれぞれの会員の協力と費用がかかる。
想像するに、アメリカでもそのような理由でコアワクチン3種類になったんじゃないかと思う。
一番いいと思うのは、日本で犬用ワクチンを販売している各メーカーが混合ワクチンについて全感染症多年調査をして公開すること。
日本は多種の混合ワクチンが主流の国情で、他国のお薦めはそのままでは使いにくいと私は考えています。
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犬のコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノ2)は、3年に一回接種でよいの最終話です。
ワクチン訴訟で医師や獣医師が訴えられたという事件を私は知らない。
あるのかも知れないけど、通常は製造メーカーや認可した国の責任を問うものだった。
それは、医師や獣医師には何も決定権が無いからではないかと思う。
ワクチンの量を指定より変えたり、濃度を変えたり医師や獣医師はしない。
製造メーカーの添付説明書通りの接種をする。
そして、ワクチンを接種してくれという依頼により接種する。
私の動物病院では犬のワクチンは6種と10種を用意していて、飼い主さんに選択してもらっている。
実態を言うと20対1くらいで10種が選ばれる。
その10種はレプトスピラが入っているから製造メーカーからは言下に3年接種間隔は無理と言われている。
(6種ワクチンもコアワクチン3種類のみではないので薦めないと言われている。)
また、一年目の抗体価調査は問題ないとも言われている。
そのような状況で私の出来る事は今まで通り毎年接種を薦めることとなる。
それで、動物愛護マスコミや一部の動物愛護家から悪徳獣医師だと言われるのなら仕方ない。
どうしようもないな。(笑)
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