獣医師広報板トップページ獣医師広報板管理人の独り言メニュー犬のワクチンは毎年接種か3年に一回接種か
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん犬のワクチンは毎年接種か3年に一回接種か
2022年1月3日:ムクムク(川村幸治)
◆「獣医師広報板管理人の独り言」利用についての注意事項
★本文記事は獣医師広報板管理人ムクムク(川村幸治)の今日の気分を文字にした物です。
★あくまでもfacebookに書いた独り言なので、どなたかとディスカッションする気持ちはありません。何らかの形でメッセージを送られても返事はいたしません。
★記載されている記事は自己責任でご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

元発言(facebook) いいね:170人,コメント:9件,シェア:2件(クリック)
先日、3種類のコアワクチンの接種は3年に一度程度でいいというニュースを紹介しました。
混合ワクチンの安全な接種について考える…まとめ
私も町の臨床獣医師で毎日のようにワクチンを接種しているものとして考えを書かせていただきます。
問題になっている部分は以下だと思います。
ーーーーーー
世界的な専門家団体などが発行しているガイドラインでは、ジステンパーウイルス、アデノウイルス、パルボウイルス(2型)に対応する「コアワクチン」の接種は3年に一度を推奨。副反応のリスクを最小限にするため、必要以上に接種することは避けるべきとされている。「ノンコアワクチン」の要否と接種タイミングは、獣医師と相談して決めるのが安全。
ーーーーーー
実は日本ではコアワクチンとノンコアワクチンを別に用意して接種している先生はいるのかなーと言うのが私の感想です。
私はコアワクチン3種とノンコアワクチン3種ワクチンが混合された6種ワクチンと、さらにレプトスピラ4種が混合された10種混合ワクチンを用意して、飼い主さんに選択してもらっています。
つまり、コアワクチンとノンコアワクチンの混合ワクチンを使っているので毎年接種を薦めています。
最近になって、抗体価を検査して欲しいと希望する飼い主さんが一例ありました。
そのくらい、抗体価を計測してワクチンを接種しようという飼い主さんは少ない。
人の例でいえば、新型コロナワクチン接種を抗体価を計測してから受けている方は少ないと思う。
ほとんどの人は、はいそこに並んで、問診票はこれですね、熱はない。
「はい接種」です。
3回目の接種も抗体価の計測無しに集団接種です。
なぜイヌだけ、それも非常に多種の混合ワクチンでそれほど抗体価の推移に注目しなければならないのか、私には分からない。
新型コロナワクチンなんて一種類ですよ。
6種とか10種を多用している日本で、コアワクチンとノンコアワクチンを分けて考えるというのは、難しいのではないか。
個人的には、ワクチン接種に非常に慎重な飼い主さんには、中心になる3種類の病気に対しては3年程度抗体価が維持されますので、その程度の間隔をお薦めしていますが、通常は一年に一回です。
ありがたいことに、蕁麻疹や発熱程度の副作用は40年間に経験していますが、それ以上のアナフィラキシーショックは経験無いです。
もちろんあるとは思いますので、準備はしています。
まっ、町の臨床獣医師の一意見なので、穴だらけだと思います。
ただ、人でも集団接種で継続接種まで行っているのに、どうしてイヌとなるとここまで科学的にならなくなるのかよく理解出来ないでいます。

元発言(facebook) いいね:145人,コメント:20件,シェア:0件(クリック)
先日、犬の混合ワクチンについて、ジステンパー・パルボ、アデノ2のコアワクチンについて、アメリカの権威ある団体が3年に一回接種を薦めている件についての続話です。
本日、うちの動物病院にワクチンを納品している薬品問屋の営業と話をしました。
コアワクチンのみの3種ワクチンというのは知らないと言うことでした。
ジステンパー・パルボの2種ワクチンがフェレット用にまれに流通するそうです。
圧倒的多数の流通はノンコアワクチンとの混合ワクチンだそうです。
日本の実情は大体こんなものだと思います。
その状況で、コアワクチンが3年に一回接種でいいとしても、一般に流通しているワクチンはノンコアワクチンとの混合ワクチン。
ノンコアワクチンは3年に一度という研究は私は知らない。
そうなると、今まで問題の無い毎年接種と私はなる。
個人的な感想だが、私は犬のパルボは大学で習っていない。
開業してから流行した。
当初は猫のパルボのワクチンを接種したり、三ヶ月に一回追加接種もした。
それが半年に一回になり、一年に一回になった。
現在新型コロナウイルス感染症が流行しているが、まさにその混乱をイヌで体験した世代である。
正直、パルボは3年に一回接種でいいと言われても、うーんとうなってしまう。
まっ、アメリカの権威ある団体がそれでいいというのだからそうなんでしょう。(笑)

元発言(facebook) いいね:149人,コメント:3件,シェア:3件(クリック)
先日より、犬のコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノ2)は、3年に一回接種でよいの続話です。
私は6種ワクチンと10種ワクチンを使用しているのですが同じメーカー。
メーカーに電話を入れました。
事情を説明して、回答は
ーーーーーーーー
当社では一年に一回の追加接種をお薦めしているわけではありません。
健康なイヌに混合ワクチンを接種して、一年間は抗体価が維持されることを確認しています。
但し、毎年接種していて確実な抗体価が維持されていたイヌが、一年後に抗体価が下がっていた実例も把握しております。
これは犬の体調とか体質によるものなので、そのようなケースもあり得たと言うことです。
ーーーーーーーー
では、御社では6種ワクチンと10種ワクチンがありますが、3年に一回接種は無理ですかとお聞きしたところ、
ーーーーーーーー
当社ではコアワクチンのみの製品を扱っておりません。
特に10種はレプトスピラ4種との混合なので、抗体価は下がると思います。
6種ワクチンはコアワクチンのみの製品ではないので保障しかねます。
一年以上は、抗体価をチェックしながらご検討ください。
ーーーーーーーー
とのことでした。
動物愛護マスコミや一部の愛護家は毎年接種する獣医師は悪徳獣医師のようにおっしゃる向きもありますが、獣医師は真面目にやっています。
抗体価を計測するのも多種混合ワクチンの場合、ワクチン料金より多額の検査料がかかる。
なによりも、人でも新型コロナワクチンの三度目の追加接種を受けられるのに抗体価を計測したという話は聞いたことがない。
何度も言いますが、抗体価を測定してもワクチンの接種回数を減らそうと言うことが人でも一般的でないのに、イヌにしろというのは、私は釈然としません。

元発言(facebook) いいね:111人,コメント:8件,シェア:0件(クリック)
犬のコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノ2)は、3年に一回接種でよいの続話です。
昨日、自分が使っている犬の混合ワクチン(6種と10種)のメーカーに問い合わせたお話をしました。
メーカー側はそれぞれのワクチンのそれぞれの感染症の抗体価が一年は維持されていることは確認しているが、それ以上の調査はしていないと回答されました。
実はこの返事、以前に他のメーカーでも聞いたことがあるのです。
おそらくどこのメーカーも一年以上の抗体価調査はしていても公開しない方針なのでしょう。
そうなると、コアワクチンとノンコアワクチンの混合ワクチンが主流の日本で、メーカーの調査通り一年の検査結果を元に追加接種をするか、抗体価を調べていくかの選択になりがちです。
私は、日本でもJSAVAやJAHAが日本で主流であるコアワクチンとノンコアワクチンの混合ワクチンで3年間の追跡調査を日本犬も含め多品種で行って欲しい。
でも、希望するのは簡単で、実行するにはそれぞれの会員の協力と費用がかかる。
想像するに、アメリカでもそのような理由でコアワクチン3種類になったんじゃないかと思う。
一番いいと思うのは、日本で犬用ワクチンを販売している各メーカーが混合ワクチンについて全感染症多年調査をして公開すること。
日本は多種の混合ワクチンが主流の国情で、他国のお薦めはそのままでは使いにくいと私は考えています。

元発言(facebook) いいね:128人,コメント:10件,シェア:0件(クリック)
犬のコアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノ2)は、3年に一回接種でよいの最終話です。
ワクチン訴訟で医師や獣医師が訴えられたという事件を私は知らない。
あるのかも知れないけど、通常は製造メーカーや認可した国の責任を問うものだった。
それは、医師や獣医師には何も決定権が無いからではないかと思う。
ワクチンの量を指定より変えたり、濃度を変えたり医師や獣医師はしない。
製造メーカーの添付説明書通りの接種をする。
そして、ワクチンを接種してくれという依頼により接種する。
私の動物病院では犬のワクチンは6種と10種を用意していて、飼い主さんに選択してもらっている。
実態を言うと20対1くらいで10種が選ばれる。
その10種はレプトスピラが入っているから製造メーカーからは言下に3年接種間隔は無理と言われている。
(6種ワクチンもコアワクチン3種類のみではないので薦めないと言われている。)
また、一年目の抗体価調査は問題ないとも言われている。
そのような状況で私の出来る事は今まで通り毎年接種を薦めることとなる。
それで、動物愛護マスコミや一部の動物愛護家から悪徳獣医師だと言われるのなら仕方ない。
どうしようもないな。(笑)

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。


蝶:ツマグロヒョウモン
拡大画像
画像募集中!!(無料)
画像集

◆獣医師広報板の主張

◆獣医師広報板管理人の独り言
利用上の注意事項&メニュー
2024年11月のBest
  1. 保護動物の移譲は所有権の完全譲渡が私の理想(564)
  2. SNSへのペットの亡骸写真のアップは是か非か(143)
  3. 大阪万博ペット同伴絶対反対(84)
  4. 一部の動物愛護家が行う恫喝・嫌がらせ(80)
  5. クリーンハンズの原則とは(53)

◆獣医師広報板よくある質問(FAQ)

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆PC版コンテンツ利用数Best(2024年11月期)
  1. 管理人の独り言(6,214)
  2. 猫のカロリー計算(4,002)
  3. 動物よくある相談(3,484)
  4. 犬のカロリー計算(2,590)
  5. 広報板カフェ(1,498)
  6. 迷子動物、保護動物掲示板(1,482)
コンテンツ別アクセス数

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第四版2022/02/23公開

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
★WEB講座
★〜12月23日:オンライン
★〜12月25日:神奈川県横浜市
★〜2025年1月11日:東京都港区
★〜2025年1月13日:福岡県福岡市
★〜2025年2月24日:東京都台東区
★12月21日:栃木県宇都宮市,千葉県松戸市,愛知県名古屋市・12月22日:島根県出雲市
★12月21日,2025年1月11日,12日,13日,3月1日:オンライン
★12月22日:新潟県新潟市
★12月23日:オンライン
★12月28日-2025年1月19日:東京都台東区
★2025年1月11日,12日:大阪府大東市
★2025年1月11日-13日:神奈川県横浜市
★2025年1月11日-13日:東京都千代田区
★2025年1月12日,2月9日,3月9日,4月13日,5月11日,6月8日,7月13日,8月3日,9月14日,10月12日,11月9日,12月14日:東京都豊島区
★2025年1月14日-28日:オンライン
★2025年1月16日-23日:オンライン
★2025年1月18日:北海道江別市
★2025年1月24日:オンライン
★2025年1月24日-2月24日:東京都台東区
★2025年1月26日:神奈川県厚木市
★2025年1月26日:宮崎県延岡市
★2025年1月26日:宮城県仙台市
★2025年2月19日-3月16日:東京都文京区
★2025年2月22日-23日:東京都武蔵野市
★2025年3月8日-9日:東京都世田谷区
★2025年3月30日:愛媛県伊予郡
★2025年4月3日-6日:東京都江東区
★2025年4月6日:東京都台東区
★2025年5月3日-5日:千葉県千葉市

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント
利用上の注意事項&メニュー

◆経済動物獣医師向けのセミナー・イベント

◆公衆衛生獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆実験動物獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。