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日本は縦割り行政で、例えば医師は厚生労働省の所管である。
我々獣医師は農林水産省が所管である。
二年に一回、自分はどこでどんな仕事をについているか届けをするのも農林水産省である。
狂犬病予防は厚生労働省の所管であるが、我々獣医師が協力している。
永年の付き合いなのでうまく行っているように思う。
近年、動物愛護行政が環境省になった。
その環境省がマイクロチップ一部義務化に踏み出したが、私には獣医師に協力を得るという姿勢が見えない。
もう少し、事前説明とか文章を各動物病院に送るとかしてもよかったのでは無いか。
環境省のネットを見ろという事なんだろうけど、ハガキ一枚送ってきてもよかったように思う。
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今朝、環境省からは6月1日のマイクロチップ行政開始前に、私を含む動物病院に行政の内容を説明するハガキ一枚届かなかった事を書きました。
その続話です。
そんな状況なので、6月になってあわてて情報を集め始めました。
マイクロチップを納品してくれている薬問屋の営業マンの話は当たっている部分もあり、重要な部分で間違っていました。
接種証明書を間違えて持ってきました。
で、自分で環境省のサイトに接続して、情報収集しました。
本来の接種証明書もダウンロードしました。
これって、環境省のサーバーへの登録ですよね。
私はいままで日本獣医師会のサーバーへの登録を推進してきました。
さて疑問。
迷子動物が保護された際に、環境省のサーバーに検索をかけたら、日本獣医師会のサーバーにもリンクしているのでしょうか。
いままで、環境省のサーバーはなかったわけで、日本獣医師会のサーバーには多くのデータが蓄積されています。
これは生かされるのだろうか。
なんにしても、環境省が証明書にQR Codeを明示して、環境省のサーバーに登録しろと言っているのだから、今後は日本獣医師会のサーバーへの登録は推進しなくていいのだろうか。
ワケがイマイチ読み込めていないのだが、昨日環境省の挿入証明書に必要事項を記入して過去5年間マイクロチップ挿入された飼い主さん全員に環境省のリーフレットを同封して送付しました。
後は、飼い主さんに考えてもらうとして、万が一、環境省のサーバーに登録せずに、日本獣医師会のサーバー登録だけだと迷子になった際にヒットしなかったら気の毒だと思って。
それが、正しかったのか自分でもよく分かっていません。
後は、環境省のリーフレットを読んでいただいて、飼い主さんに決めてもらうという姿勢です。
こんな混乱、私だけ?
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6月1日からの環境省マイクロチップ新行政の続話です。
昨夜、獣医師のA先生からメッセージがあり、私の質問に答えてくれました。
以下、紹介します。
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Q:迷子動物が保護された際に、環境省のサーバーに検索をかけたら、日本獣医師会のサーバーにもリンクしているのでしょうか。
A:していません。全く新しいデータベースが作られただけです。今までAIPOに登録していた子は現時点では無料で移行ができます。
Q:いままで、環境省のサーバーはなかったわけで、日本獣医師会のサーバーには多くのデータが蓄積されています。これは生かされるのだろうか
A:現時点では生かされないようです。獣医師としては迷子検索ができなくなるので、環境省のデータベースに移行することのメリットは感じません。ただし、環境省のデータベースは今まで(恐らく)できなかった、警察と自治体がデータベースのアクセス権を持っているようです。今後は獣医師が関与しない迷子探しができるメリットはあるでしょう。
Q:なんにしても、環境省が証明書にQR Codeを明示して、環境省のサーバーに登録しろと言っているのだから、今後は日本獣医師会のサーバーへの登録は推進しなくていいのだろうか。
A:環境省データベースが義務である以上、1050円余分に払ってAIPOへのダブル登録はわざわざ行うメリットがなくなるはずです。15年もたてば、AIPOは(亡くなっても連絡がないでしょうから)長寿犬ばかりが登録されている、スカスカのデータベースになるでしょう。
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Q&Aとは別に、A先生は日本獣医師会のサーバーの将来性について悲観的な意見をおもちのように書かれていました。
私も同感です。
マイクロチップ挿入済みのペットを飼われている飼い主さんには、今月中に環境省のサーバーにも登録される方がいいように思います。
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A獣医師から連絡がありました。
マイクロチップ新行政について、環境省の獣医師向けネット説明会はあったそうです。
現在も見逃し配信は行われていて、以下です。
改正動物愛護管理法に係る犬猫のマイクロチップ装着等の義務化に関する獣医師向け説明会
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A先生のご意見を転載させていただきます。
ーーーーーー
現時点でマイクロチップを入れてあって、AIPOに登録している方が、色々ご意見をお持ちのようですが、そもそもマイクロチップを挿入してある犬の数とAIPOに登録している犬がどれくらいいるのでしょうか。私の体感では現時点でマイクロチップが入っている犬は50%ないでしょう。その中途半端なデータを残すよりも、以後の流通動物を義務にして1箇所で管理することは決してダメな政策ではなく、今の移行時期の混乱があったとしても、数年後にはほとんどの若い動物は環境省のデータベースで管理されるようになるでしょう。しかもAIPOの比にならないくらいの登録率になるはずです。そしてすぐにAIPOの中途半端なデータは要らないデータになっていくでしょう。
逆に考えると、巨大なデータベースに獣医師個人がアクセスできた事の方がおかしかったのかもしれません。迷子検索のことを言われている方が多いですが、迷子を探すときは必ず警察と自治体に届けますよね?そこで誰だか判明するなら、それでいいのではないでしょうか。(今AIPOで登録している動物が死んでしまうであろう)15年間は環境省のデータベースとAIPOの二重検索をするだけです。難しい話ではありません。
あとは環境省のデータベースには、爬虫類など、犬猫以外の動物の登録をどこにするのかが明記されてないと思います。今後AIPOは犬猫以外に特化して残していくデータベースなのかもしれませんね。
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