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今回も無資格者の帝王切開がニュースになっている。
私は二点気になっている。
１．獣医師ではないムツゴロウさんは、テレビで帝王切開をやっていた。
２．今回もムツゴロウさんも近い存在に獣医師がいる。
我々獣医師は治療のために飼い主さんに薬物を渡すことがある。
その際は、カルテに記入することが義務である。
獣医師だからと言って、薬剤流通業者のように麻酔剤や抗生剤を譲り渡すことは出来ない。
つまり、薬物流通の資格はない。
ムツゴロウさんはご親戚に獣医師がいたと聞いている。
今回も動物病院の存在が噂されている。
治療ではなく、単に薬物を譲り渡していたとすれば獣医師も責任を問われる。
真相が知りたいです。
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昨日の、無資格者の帝王切開の続話です。
どうしても愛護関係者は動物虐待で告訴しようとする。
でも、動物虐待はあまり重い罪は期待できない。
いくら無資格者の帝王切開といっても、いきなりまな板の上で包丁で切るなんて事はないと思う。
何らかの鎮静剤や、抗生物質は使っているはず。
これらの薬品は一般人は購入できない。
であるならば渡した人間がいるわけで、その人間は薬事法違反になる。
昨日も書いたが、ムツゴロウさんも今回の事件も関係者に獣医師がいる。
獣医師だからと言って、薬物販売できない。
薬物流通の資格がないからである。
薬事法違反でも調べてもらうべきだ。
元を絶たないとこの種の事件はなくならない。
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無資格者の帝王切開のニュースで、容疑者はドミトールを使用したと主張しているようだ。
杉本彩さん怒りの会見 犬5匹を無免許で麻酔せず帝王切開 元販売業者社長「鎮痛剤を使った」一部否認【長野発】
ドミトールを、私などは鎮静剤ないし、麻酔前投与剤として使っている。
これはドミトールジェネリック品の説明だが、ドミトールも同じと考えていい。
ーーーーーーーーーーーーー
犬：
塩酸メデトミジンとして10〜20μg（本剤として0.01〜0.02mL）：軽〜中等度の鎮静
塩酸メデトミジンとして20〜80μg（本剤として0.02〜0.08mL）：中等度〜深い鎮静・鎮痛
ーーーーーーーーーーーーー
つまり、薬の量次第で、かなり深い鎮静状態になり、通常はその後のガス麻酔は軽くてすむし、簡単な外科などは麻酔剤抜きで行えることもある。
帝王切開を行うのは難産の動物に対してであり、通常若干弱っている。
その動物にドミトールを使用すれば、帝王切開も可能かもしれない。（私はこのようなケースでは使ったことがないが）
私は臨床獣医師で帝王切開も行っているが、動物が意識喪失状態でないと手術は困難。
容疑者がドミトールは使っていたと自白していると、それはいわゆる残酷な押さえつけてでの手術ではなさそうである。
ただ重要な問題は今回のドミトールやムツゴロウさんの麻酔にしても、有資格者（獣医師）でないと薬物は手に入らない。
それは、獣医師法違反や、薬事法違反の濃厚な疑いがある。
これらは厳格に捜査されるべきだと思う。
薬物が不正に流通する限り、このような事件はなくならないからである。
ちなみに、動物薬の不正流通の一時的な監督官庁は農水省であると私は考えていて、今までも同様の例では農水省に調査依頼している。
しっかり解決するまでやってくれるというのが、私の感想である。
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先日、ブリーダーさん帝王切開事件の大先生裁判傍聴ニュースであるが、取り扱ったマスコミは一切獣医師の意見を掲載していない。
私を含めてたくさんの小動物臨床獣医師は毎日のようにドミトール(イミダゾール系の鎮静・鎮痛剤)を使っている。
その人達の意見を聞かずに、大先生のコメント無麻酔は残酷であるしかニュースで流さない。
大先生は神なのか。
またニュースは客観報道を捨てて、一個人の主観だけを流すのか。
愛護だから何でもありなのか。
愛護マスコミはマスコミではなく、単なるプロパガンダなのかも知れない。
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