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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんブリーダー無資格者の帝王切開裁判における不自然さ
2023年4月18日:ムクムク(川村幸治)
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元発言(facebook) いいね:114人,コメント:20件,シェア:0件(クリック)
ブリーダーが無資格で帝王切開手術をした裁判が現在進行中である。
当初、沈静・鎮痛薬のドミトールという薬物の名前が出ていたように記憶しているが、最新の審議では無麻酔でやっていたと証言しているようである。
フレンチブルドック4匹、パグ1匹を無免許で麻酔せず帝王切開 元犬販売業者社長の第3回公判 検察側の質問に元従業員「麻酔していなかった」 杉本彩さん「人道に反した非道な虐待」
私は小動物臨床獣医師である。
余程難産で、母体が仮死状態にでもなっていないと無麻酔で開腹して、子宮切開後、閉腹する自信がない。
裁判当初名前が出たドミトールは私もよく使用する。
ドミトールの薬用量
画像のように3段階の薬用量があり、重度の鎮静なら開腹・閉腹の可能性があると思う。
私の推測だが、やはりドミトールくらいは使用されたのではないか。
しかし、無資格者にドミトールは入手出来ない。
ドミトールが使用されたとすると薬物流通に違法行為があったと考えられる。
またその罪はブリーダーだけでなく、薬物の違法流通に関わった者全員に負わされる。
つまり、無麻酔でやったという方が本人も、薬物流通に関わった者も問題なくなるのである。
私は、麻酔や鎮静剤無しで帝王切開したという話に不自然さを感じている。

元発言(facebook) いいね:122人,コメント:6件,シェア:3件(クリック)
ブリーダー無資格者の帝王切開裁判における不自然さの続話である。
昨日の意見に複数の小動物臨床獣医師のコメントを頂戴した。
多くは、薬物の違法流通を隠蔽するため、無麻酔と主張しているのではないかというご意見だった。
無麻酔や、ドミトールのような強力な鎮静作用がある薬物を使用せず、開腹や子宮を切開して、胎児を取り出すまでは出来ると思う。
出来ないのはお腹を閉じる縫合という段階である。
動物が力めば、腸が飛び出す。
これを押し込みながら腹筋・腹膜を縫合するのは無理。
想像でいっているのではない。
私は、なるべく軽い麻酔で手術を終わらせようとするタイプの獣医師であるが、まれに力み出すことがある。
そのような際は縫合が出来ない。
で、麻酔を深くするのである。
飛び出した腸を元に戻し、縫合を再開する。
これは今まで何度か経験した。
まして、最初から無麻酔やドミトールのような強い鎮静作用のある薬物を使用せずに閉腹するのは無理を感じる。
故に、裁判当初に薬物名が出たドミトールくらいは使用していただろうと推測する。
なぜ、今になって薬物使用を否定するようになったのかは、薬物の違法流通を追求されると、関係者に迷惑がかかるからではないか。
私はそんな風に想像している。

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