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殺処分ゼロ、殺処分ゼロと騒がしい。
私は疑問だらけである。
まず殺処分ゼロの定義を教えて欲しい。
それぞれが違うことを言っているような気がする。
単純に行政の殺処分数をゼロにするのが殺処分ゼロなのだろうか。
そうすると、年に何頭か行われている狂犬病鑑定の為の脳の取り出しも出来なくなる。
咬まれた人は心配しながら発症するかどうかを待つことになる。
他に、引き取り拒否されて放棄される動物は殺処分ゼロではどのような扱いになるのか。
殺処分ではないので放棄は薦められることになるのか。
いや、終生飼育だから飼い主さんの責任だと言われるかもしれないが、人生山あり谷あり。
飼育継続できないケースも町の獣医師としてみている。
多くの動物保護団体はキャパの関係で引き取り拒否を宣言している。
行政では引き取らない、保護団体も引き取れない、そんな動物の数は少なくないと思う。そのような動物は無視でしょうか。
今の殺処分数の減は行政の引き取り拒否と民間の血の努力で達成されている。
それでいいのか。
本当に殺処分ゼロは達成できるのか。
もし例外をたくさん作って殺処分をし、それでも殺処分ゼロだというのなら詐欺だと思う。
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