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ある神父の希望と絶望の7日間      


2014年 アイルランド・イギリス (CALVARY)
   

<監督>ジョン・マイケル・マクドナー
<キャスト> ブレンダン・グリーソン , クリス・オダウド , ケリー・ライリー , ドーナル・グリーソン

<ストーリー>
アイルランドの教会の神父ジェームズ(ブレンダン・グリーソン)は、懺悔室で、ある男から1週間後に殺すという殺人予告を受ける。苦悩する神父に予告の日が近づいてくる・・・。

<感想>
日本未公開作品。
宗教的な映画は、苦手なのに、また見てしまいました(^_^;。

幼い頃に神父によって性的虐待を受け、心に傷を負った男から、神父が殺人予告を受けるという話です。

主人公の神父ジェームズは、虐待を行った神父とは違い、人望篤き人物。
そんな善良な彼を殺すことによって、世間の注目を集めたいという理由の殺人予告でした。
まさに、ジェームズにとっては、とばっちり以外の何者でもありません。

しかし、その”とばっちり”のために、彼は、予告日時までの7日間、苦しむことになるのでした。

究極の状態の中で、もがきながらも、彼は、自分自身に正直であろうとします。
そして、村の人々が、それぞれに抱いている悩みに、真摯に応えながら、自分自身の死を見つめてゆくのでした。

小さな村ですから、神父には、殺人予告をした人物が分かっているようでしたが、その人物に対しても、いつも通りに対応するのはさすがですし、そのために、観客は、最後の最後まで、そんな予告をしたのが誰なのかが分からないので、一種犯人当てのような楽しみ方?!も出来ました。

主演のブレンダン・グリーソンの味わい深い演技で、見応えのある作品でした。(2017,03,18)



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