あかね空 |
2006年 日本 時代劇
<監督>浜本正機
<キャスト>内野聖陽 , 中谷美紀 , 岩下志麻 , 石橋蓮司
<ストーリー>
京の豆腐屋で修行をした永吉(内野聖陽)は、自分の店を持つために、江戸、深川にやってきた。おいしい水の出る井戸を見つけた永吉は、その長屋で豆腐屋を営むことにする。そして、同じ長屋に住む娘、おふみ(中谷美紀)と出会い、彼女に励まされながら、さっそく豆腐を作って売り始めるが、京風の軟らかい豆腐は、江戸の人々になかなか受けれてもらえなかった・・・。
<感想>
直木賞を受賞した山本一力の同名小説の映画化です。
主人公の永吉夫婦を中心とした、三世代の豆腐屋の、大げさに言うと、大河ドラマのような物語です。
当時の、京都と江戸の食生活の違いは、今では考えられないほど大きかったのだと思います。もちろんネットでの”お取り寄せ”なんか出来ませんから、同じ豆腐でも、京風と、江戸風では、大違いだったのですね〜。
京風が軟らかく、江戸風は、ちょっと固めとか。なんとなく、その土地の気風が現れているようで面白いです。原作を読んでいた時も、そうでしたが、この映画を見て、お豆腐が食べたくて、仕方なくなりました。しかも、大きなお豆腐を、切らずに、そのままで食べたいっ!なんてね(^^)。
京都からやって来た永吉とおふみとの出会いから始まる、若い二人の物語は、とても楽しく、時代劇も、たまにはいいじゃない!と思います(^^)。
ただ、惜しいことに、楽しい時の話は、とっても短いんですよねーーー(^^;。
長い話なので、しょうがないのですが、あんなに仲が良かった二人なのに、急に子供達が大きくなって、夫婦の仲がぎくしゃくしているところを見せられるのは、辛いものがありました。まあ、ここら辺は、原作も一緒なのですが・・・。
主演の内野聖陽さんは、意欲溢れる豆腐屋を熱演!ぴったりの役柄でした。そして、なんと二役されてるんですね〜〜。これまた、えっ?!と思うほどの変貌ぶり。すごかったです。
妻役の中谷美紀さんも、最初、ずいぶん若い年齢から始まるのですが、かわいらしく愛らしい(^^)。中年になってからのとげとげした雰囲気は、ちょっと痛々しかったですが、ラストの方は、また落ち着きが出て、良かったです。(2008,09,17)
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