アメリカン・ハッスル |
2013年 アメリカ (AMERICAN HUSTLE)
犯罪
<監督>デヴィッド・O・ラッセル
<キャスト>クリスチャン・ベイル , ブラッドリー・クーパー , ジェレミー・レナー , エイミー・アダムス , ジェニファー・ローレンス , マイケル・ペーニャ , アレッサンドロ・ニヴォラ , サイード・タグマウイ , ロバート・デ・ニーロ
<ストーリー>
詐欺師のアーヴィン(クリスチャン・ベイル)は、愛人のシドニー(エイミー・アダムス)とともに、完全犯罪を続けてきたが、とうとう、捕まってしまう。そこに、FBI捜査官のリッチー(ブラッドリー・クーパー)が現れて、捜査協力を持ちかけるが・・・。
<感想>
今年のアカデミー賞の、大きな目玉である本作。授賞式前に見られて、ラッキー\(^o^)/。
冒頭から、太鼓腹でハゲのクリスチャン・ベールが、髪の毛のお手入れで、クスッと笑わせてくれました。
なんだかすごい執念を感じるシーンでした(笑)。
彼は、詐欺師のアーヴィンで、FBI捜査官のリッチーと組んで、なにやら怪しげな行動をとります。
そう、これは、リッチーの仕組んだおとり捜査だったのでした。
この作品は、1979年に、アメリカで、実際に起こった汚職スキャンダル「アプスキャム事件」を元にした映画なのだそうです。
きっと出演者は、それぞれの人物に似た雰囲気を出していたんでしょうね。
それにしても、このおとり捜査、まるで詐欺師の仕事のようで、やり過ぎじゃないかしら・・・??と思いつつ見ていたら、事件の後、この捜査方法は、物議を巻き起こしたそうです。やっぱりね。
まるでコメディーのような、ミッションは、それなりに面白かったですが、私は、ストーリーよりも、キャストの演技に魅了されました。
まずは、なんと言っても、体重を大幅に増やした上に、ハゲ頭が惨めなクリスチャン・ベイル。
彼のカメレオン度は、いつもすごいですが、今回も、大変なことになってました。
メガネをかけていると、もはや、彼とは、分かりません。
でも、いったんメガネを外すと、やっぱりステキなベイル様でしたね〜〜(笑)。
でも、彼よりも、演技面で目立っていたのは、女優二人だと思いました。
いつもは、清楚で、しっかりしたイメージのエイミー・アダムスが、胸元の大きく開いたドレスで、感情をむき出しにした表情を見せる存在感は、すばらしかったです。
あの大きな目も、効果的でした。
そして、もう一人の女優、ジェニファー・ローレンスが、これまたすごい。
「ハンガー・ゲーム」の予告編でしか知らなかった彼女でしたが、今回の役柄は、あのイメージとは、全く違う、”子どものいる詐欺師の本妻”の役。
年齢的に、ちょっと若すぎるかなと思いつつ見ていましたが、とんでもなかったです。
若くして、子どもを持った、気の強い、跳ねっ返り娘が、そのまま大人になったこのキャラクターを見事に自分の物にして、演じていました。
それどころか、ひょっとして、これは、監督が考えていた以上の効果を醸し出したのかもしれません。彼女って、すごい!また、オスカー取っちゃうかも。
作品としては、まあまあでしたが、キャストたちの演技が、すばらしい一本でした。(2014,02,01)
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