あん           |  
  
2015年 日本・フランス・ドイツ 
    
  
<監督>河瀬直美 
<キャスト>
樹木希林	,  永瀬正敏	,  市原悦子,  太賀
  
<ストーリー> 
どら焼き屋の店長・千太郎(永瀬正敏)は、どら焼きを焼く単調な毎日を過ごしていた。そんなある日、老女(樹木希林)がやってきて、店で働かせて欲しいというが、彼女の年を考えて、一旦は断るのだった・・・。
  
<感想> 
昨年(2018年)亡くなった樹木希林さんの最後の主演作だそうです。
  
小さなどら焼き屋に突然やってきた老女、徳江。 
彼女の作る粒あんは、絶品だった・・・。
  
前半、徳江が粒あんを作るシーンがあるのですが、小豆と対話しながら丁寧にあんを作り上げる。 
そのシーンが優しくて美しくて、これならおいしいあんが出来るだろうと思えました。 
そして、それを演じる樹木希林の自然体で、愛情あふれる様子が、これまた素晴らしいのです。
  
その後、彼女の出自が明らかになり、秘められた悲しみや、理不尽さを静かに受け入れていた姿などを見て、深く考えさせられました。 
また、所々にヒントが隠されていたのに、その事実を知らされるまで迂闊にも全く気がつかなかったことにも愕然としました。
  
監督は、カンヌ常連の河瀬直美監督。 
彼女の作品としては、ストーリーがあって、普通に楽しめました。 
そして、映像の美しさ。桜はもちろん、林の中の映像など、やっぱり、自然を美しく撮る監督だなと思いました。
  
私は、どら焼きって、あのボリューム感が苦手なのですが、この映画を見たら、とっても食べたくなりました。今度買いに行こうかしら・・・(^_^)。(2019,10,12)
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