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 アントワン・フィッシャー きみの帰る場所           |  
  
2002年 アメリカ 伝記    
  
<監督>デンゼル・ワシントン 
<キャスト>デレク・ルーク ,   デンゼル・ワシントン ,  ヴィオラ・デイヴィス	
  
<ストーリー> 
アメリカ海軍に勤務するアントワン・フィッシャー(デレク・ルーク)は、喧嘩っ早い問題児で、とうとう、上官から、精神科医のカウンセラーをうけるように命令される。その時に出会ったダヴェンポート医師(デンゼル・ワシントン)の助けによって、アントワンは、徐々に、心を開いてゆく・・・。
  
<感想> 
デンゼル・ワシントンの監督デビュー作品です。 
名優が名監督になるとは限らないので、あまり見る気にはならず、どうしようかと思っていたところ、いい評判を聞いたので見ることにしました。 
そんなわけで、あまり期待していなかったのですが、これが思いがけず、いい映画で、、とても感動いたしました〜(^^)。 
しかも、これが、実話であるということで、なおさら感動が深まりました。この映画の製作と脚本には、フィッシャー氏本人が関わっています。
  
虐待をうけて育った子供が、大人になると、親と同じ様な暴力を繰り返すということがあるそうですが、こんなひどい生い立ちを持った子供が、普通に育つということは、とても難しいことなんだろうと思います。 
そんな彼の幸運は、いい医師と巡り会い、信頼できる恋人がいて、まだ見ぬ親戚達の存在があったからこそでしょう。そして、何より大切なのが、本人の、ちゃんとした生活をしたいという強い思いなのだと思います。
  
母親との再会は、割とあっさりと描かれていましたが、実際、あんな感じなのかもしれませんねーーー。 
ラスト、皆に囲まれた彼の姿は、涙なくしては見られませんでした。自分のルーツ探しをして良かったね〜〜と、心から思いました。
  
監督のデンゼル・ワシントンが精神科医を演じていますが、さすがの名演です。ですが、この夫婦のことが中途半端に終わったしまったのが、いささか残念。本当は、もっと描くべき事があったのではないかと思いますが、実話なので、しょうがないのかもしれません。
  
思わぬ所に感動作を見つけることが出来て、うれしくなってしまった作品です。(2006,05,19)
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