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あの日のように抱きしめて |
2014年 ドイツ (PHOENIX)
<監督>クリスティアン・ペッツォルト
<キャスト>
ニーナ・ホス , ロナルト・ツェアフェルト
<ストーリー>
第二次世界大戦後、アウシュビッツから生還した女性、ネリー(ニーナ・ホス)は、顔に大きな傷を負っていた。その後、手術を受けて、普通の生活に戻るが、離ればなれになった夫ジョニー(ロナルト・ツェアフェルト)を忘れられない・・・。
<感想>
あまりにも早く夫を見つけることが出来たり、親友の自殺のことなど、疑問点が色々ありましたが、物語の本筋は、顔の変わった妻を夫が分からないことの悲しみと、そんな状況にしてしまった戦争の悲惨さです。
でも、人は、顔だけで、他人を認識するものなのでしょうか。
その人の声とか、癖とか、立ち居振る舞い、それ以上に、その人の心、性格など、顔が変わってしまっても、変わらないところは、いくつもあるはずです。
ただ、この物語の時代と、彼らの置かれた状況を考えると、夫が妻を分からない、妻と認識することをあえて排除している理由も、分かるような気がしました。
そんなことを思いつつのラストは、この時の夫の表情だけで、この映画は、存在するのだと、思わされました。
歌手・ネリーの歌声が、もっと感情をそそれば、号泣できたかもしれません・・・。(2017,01,08)
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