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エレファント |
2003年 アメリカ 犯罪
<監督>ガス・ヴァン・サント
<キャスト>ジョン・ロビンソン , アレックス・フロスト
<ストーリー>
1999年、アメリカ。コロラド州にあるコロンバイン高校に通うジョン(ジョン・ロビンソン)は、酔っぱらった父親の代わりに、車を運転して学校にやってきた。彼の友達のイーライ(イライアス・マッコネル)は、公園で、アベックの写真を撮る。食堂では、女の子たち3人が色々なおしゃべりをしている・・・。そんないつものある日、アレックス(アレックス・フロスト)とエリック(エリック・デューレン)は銃を持って、学校に向かっていた・・・。
<感想>
高校生たちの、その日の生活を、淡々と追うカメラ。
実を言うと、この映画を録画したとき、オープニングがちょっとだけ(何分なのか、何秒なのかも不明)切れていて、本当に、これが「エレファント」という映画なのか、自信がないまま、見ていました。
普通の高校生が、学校に遅刻して、校長に呼び出されたりするだけで、別に、これといったドラマが始まるわけではなく、でも、自分がそこにいてもおかしくないような、そんな普通の青春を送る高校生の姿を追う映像に、何故か惹きつけられました。
それと、日本の高校と全く違う広々とした施設にも、興味津々でした。
でも、黄色いシャツのジョンが、校舎を出て、銃器を持った同級生に掛けられた言葉を聞いて、慄然としてしまいました。
やっぱり、あの映画だった・・・。
犯人の高校生を撮した映像も、他の生徒たちと同様、淡々としています。
教室で、いじめに遭っている映像も、ほんの少し。
家に帰ると、ピアノを弾いたりゲームをしたり。そして、普通の宅配便が運んできます。殺人道具を・・・。
いじめとゲームと銃。
これだけのことで、ただただ普通に生活していた人たちが、いとも簡単に死んでゆくことに、愕然としてしまう映画でした。
淡々としているだけに、やけに余韻が残ります・・・。(2006,11,16)
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