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黄金のアデーレ 名画の帰還      


2015年 アメリカ・イギリス (WOMAN IN GOLD)
   

<監督> サイモン・カーティス
<キャスト>ヘレン・ミレン , ライアン・レイノルズ , ダニエル・ブリュール , ケイティ・ホームズ , チャールズ・ダンス , エリザベス・マクガヴァン , ジョナサン・プライス

<ストーリー>
ユダヤ人のマリア(ヘレン・ミレン)は、戦時中、ナチスに家を追われ、アメリカに亡命した過去を持っていた。彼女は、クリムトが叔母、アデーレを描いた”黄金のアデーレ”返還をオーストリア政府に求めるのだが・・・。

<感想>
戦時中、ナチスに奪われた名画”黄金のアデーレ”を取り戻そうと、オーストラリア政府に返還要求する女性、マリアを描いた実話です。

クリムトが描いた、”黄金のアデーレ”は、金箔を貼りつけた、輝くような美しい絵で、オーストリアのモナリザとも言われるほどの至宝。
そんな名画を、オーストリア政府が、簡単に返還に応じるわけもなく、その返還要求は、困難を極めます。
マリアにしてみれば、自分の家の壁に飾られていたものをただ返して欲しいだけなのに・・・。

映画は、アデーレの絵にまつわる思い出や、緊迫のオーストリア脱出劇、そして、返還要求の行方と、テンポよく進んでいきます。
国を相手に返還要求をするという、ぴりっとした緊張感の中に、マリアと、弁護士のランディとのウィットのある掛け合いが心地よく、それぞれの思いが心に響いてきました。

実は、そんなに期待もせずに、また、内容もあまり知らずに映画館に向かったのですが、すぐに映画の世界に溶け込んで、クスッと笑ったり、ハラハラしたり、ホロッとしたりと、大変面白く鑑賞できました。

主演のヘレン・ミレンは、相変わらず、とても魅力的。
あのちょっと偏屈で頑固なところがたまりません(^_^)。
それに、あのお年(1945年生)で、背筋がピンと伸び、ハイヒールを素敵にはきこなすなんて、尊敬に値しますね。
悩める弁護士役のライアン・レイノルズも、よかったですし、そのほかにも、意外と豪華な脇役キャストで、楽しめました。(2015,12,04)



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