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活きる      


1994年 中国

<監督>チャン・イーモウ
<キャスト>グォ・ヨウ , コン・リー 

<ストーリー>
1940年代の中国。資産家の息子、フークイ(グォ・ヨウ)は、博打に明け暮れ、とうとう家屋敷を借金のカタに取られてしまう。愛想を尽かした身重の妻、チアチェン(コン・リー)は、子供を連れて家を出てしまう。しかし、チアチェンは長男を出産した後、フークイの元に戻り、フークイも、新たな生活をしようと、影絵芝居の仕事に励むのだったが・・・。

<感想>
最近日本で公開されたのですが、制作年は、10年以上も前です。
中国の40年代から数十年の間の激動の時代を生きた、ある家族の物語です。

この時代の中国は、正に革命時代。
40年代=蒋介石の国民党と毛沢東の中国共産党による内戦、。
50年代=反革命分子の処刑(100万人以上?)
60年代=文化大革命〜(犠牲者20万人?)

私も、断片的にいろいろな映画でその時の様子を見るだけで、詳しくは知らないのですが、この時代の中国は、動乱の時代だったようですねぇ。
そんな時、一般民衆は、背を丸め、小さくなって、時代の波をやり過ごすしかなかったのでしょう。
ここに出てくるフークイとチアチェン夫婦は、時代の波に身をゆだねるようにして乗り越えてきた、比較的、恵まれた家族だったのではないでしょうか。
もちろん悲しい出来事がいくつかあったのですが、粛正によって、死に追いやられた人々のことを考えたら、まだ恵まれていたのでしょう。
そんな一般的な夫婦がその時々を必死に生きている様子に心打たれました。

コン・リーは、やっぱりいい女優さんですね〜。とても共感の出来る演技でした。
また、夫のグォ・ヨウも、博打にうつつを抜かす若旦那から、苦労をし、後悔を重ねつつ、穏やかに生き抜く夫の役を見事に演じていたように思います。(2005,10,20)



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