影裏 |
2020年 日本
ミステリー
<監督>大友啓史
<キャスト>綾野剛, 松田龍平 , 國村隼, 中村倫也
<ストーリー>
盛岡に転勤してきた今野(綾野剛)は、同い年の日浅(松田龍平)と声を交わすようになり、その後、一緒に酒を飲んだり、釣りをしたりしていたが、ある日突然、日浅が会社を辞めた事を知る・・・。
<感想>
題名が「影裏」なので、どこからどう見ても、明るく楽しい映画ではなさそうでしたが、見てみました。
原作は、沼田真佑さんの芥川賞受賞作だそうです。
当初の予想通り、もしくは、想像以上に、話は淡々と進みます。
ただ、冒頭の同僚の話が、どういうことだったのかが気になって見続けました。
孤独な青年今野が、やたらと積極的に近づいてくる日浅との関わりで、翻弄されつつも少しずつ人生を楽しみだした様子が微笑ましかったのですが・・・。
後半以降は、冒頭の同僚の話が徐々に裏づけられてゆきます。
突然消息を絶った日浅の事を調べれば調べるほど、今野が思っていた日浅とはかけ離れてゆくのです。
本当の日浅とは、一体どんな人間だったのか・・・。
ラストの綾野剛の泣き笑いのような表情が、最初意味が分からなかったのですが、時間がたつにつれて自分なりに分かるような気がしてきました。
題名の「影裏」。”影の裏”・・・なかなか意味深な題名です。(2022,06,18)
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