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アメリカ,家族のいる風景      


2005年 ドイツ・アメリカ   

<監督>ヴィム・ヴェンダース
<キャスト>サム・シェパード , ジェシカ・ラング , ティム・ロス , サラ・ポーリー , エヴァ・マリー・セイント

<ストーリー>
かつて、西部劇のスターだったハワード・スペンス(サム・シェパード)は、突然映画の撮影現場から逃走して、行方をくらましてしまう。そして、30年会っていなかった母親の元を訪れ、実は、自分には子供がいることを知らされる。ハワードは、子供の母親で、昔愛し合った女性を捜しに、ある町へと向かうのだが・・・。

<感想>
題名だけを見て、この映画を鑑賞していたのですが、途中で、分かりました、ヴィム・ヴェンダース監督の映画だと・・・(^^)。苦手なんですよね、この監督の謎めいた間が・・・(^^;。
でも、だんだんと、慣れてきたかもしれません、彼の作品も。監督自身も、ちょっとは、分かりやすい映画を作ろうとしてくれているのかもしれませんね〜(^^)。

何もかもイヤになってしまった初老の男は、いったい何処へ行くのか。それはやはり、母親の元だった。何十年も会っていなくても、会ったとき、あまりにも変貌していて、すぐに自分の息子だと分からなくても、母親は母親。彼は、母親の愛情を深く感じ、そして、自分の子供がいると知れば、その子に会わずには居られない。それが、親子の絆というものでしょうか。

全体にファンタジーっぽさも感じてしまうほど、見事な出会いが待っています。親とは、子供とは・・・?
私が見ながら描いていた映画のストーリーとは、どんどん離れていってしまった映画ですが、それもまた、意外でで、興味深い話となっていきました。

ここからちょっとネタバレなのですが、結局彼って、この町で、母親の違う二人の子供を作ったって事なんでしょうかねぇ。30年経って、そのことを知らされた男は、やはり、長い時間を掛けて、熟考する必要はあるしょう。
その点、母親である女とは、全く違う感性で、子供と向き合うわけで、なんだか不思議な気もしました。(2007,02,18)



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