女の子ものがたり          |  
  
2009年 日本 
青春    
  
<監督>森岡利行 
<キャスト>深津絵里 ,   大後寿々花 ,   板尾創路 ,  賀来賢人 
  
<ストーリー> 
36歳の漫画家・高原菜都美(深津絵里)は、スランプに陥っていた。そんなダメダメ状態の彼女に、新米編集者の財前(福士誠治)は「先生、友だちいないでしょう?」と言い放つ。そのおかげで、菜都美は、女の子だった頃の友だちとの毎日を思い出す・・・。
  
<感想> 
先日鑑賞した、「いけちゃんとぼく」と同じく、今、公開中の映画「毎日かあさん」の原作者、西原理恵子の漫画が原作です。 
彼女の自伝的な物語らしいですね。
  
それぞれ、家庭に問題のある女の子3人の成長と、友情の物語です。
  
学校や家庭でいろいろなことがあっても、小学生の時は、3人でいることが、ただ楽しく、過ぎてゆきます。 
でも、高校生になっても、大人の女性になっても、なかなか幸せをつかめない彼女たち。 
そして、幸せでない自分を、認めない彼女たち・・・。
  
なつみのお母さんがよく、「友だちを選びなさい」と、なつみに言っていたけれど、 
子どもにとっては、この子と付き合えば、展望が開ける、とか、将来有利だなんて、考えないですよねーーー。 
やっぱり自分と同じような境遇の子じゃないと、話も合わないし、感性も違って、楽しくない!
  
でも、お母さんのこの気持ちも、よく分かりました。 
子どもには、誰よりも幸せになってほしい。それには、この環境から抜け出さないと・・・と言う親心でしょう。
  
彼女たちのように、親の都合や、環境で、辛い生活をせざるを得ない子どもたち。 
でも、そんな子どもたちも、友達がいて、一緒に遊んだりする、キラキラした時間が絶対あるはずで、 
その時間は、子ども時代を通り過ぎて、大人になって、ふと振り返った時に、より一層輝きを増す思い出となるに違いありません。 
ケンカしたことも、そして、そのケンカの意味も、あとになって分かることだったあるのかも。
  
やっぱり、あの友だちだって、自分が幸せでないことぐらい、自分自身が一番分かってたんですね、本当は・・・。 
切ないなぁ。
  
子どもから大人になる成長の物語なので、小学生時代、高校生時代の3人を、それぞれ2人づつの女優さんが演じていますが、全員、子役とよく似ていて、違和感がなくてよかったです。 
大後寿々花→深津絵里は、ちょっと似てなかったけど・・・(^^;。
  
それにしても、原作は、相当な名作なようで、原作を読まれた方にとっては、この映画は、イマイチ、イマニ・・・のようです(^^;。 
西原さんの作品は読んだことがないけれど、こりゃ、一度読んでみなくちゃダメだわね。(2011,02,11)
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