王の願い　ハングルの始まり　　　　　　 ２０１９年　韓国　（THE KING'S LETTERS） 歴史劇　　　　 ＜監督＞チョ・チョルヒョン ＜キャスト＞ソン・ガンホ, パク・ヘイル ＜ストーリー＞ 朝鮮第４代国王・世宗（ソン・ガンホ）は、文字を持たない庶民のために、朝鮮独自の文字を作ろうとするが、それには、多くの障壁があった・・・。 ＜感想＞ ハングルの創始者として有名な朝鮮第４代国王・世宗の晩年の物語です。 庶民も使える文字を作るのが念願だった世宗ですが、それは、なかなか大変な事業だったのでした。 一つには、当時文字を使えるのが、特権階級だけで、彼らには、その特権意識が強くあった事。 そのため、庶民が文字を持つ事に、両班達の猛烈な反対が想定され、極秘裏にその作業を進めなければならなかった事。 そして、文字を作るには、当時儒教と相対していた仏教の僧侶の力を借りたかった事。 一国の王であっても、自分の思い通りに出来ない世宗でしたが、彼自身は、学習意欲も高く、博学な名君だった事が映画を見ているとよく分かりました。 ハングルは、表音文字だそうで、発音にあわせた文字を作る過程が詳しく描かれていました。 朝鮮語を知らない私には、色々説明されてもピンとこなかったのが残念でしたが、朝鮮語を知っている人や、今勉強中の人は、とても楽しく見る事が出来るのではと思います。 主演は名優ソン・ガンホ。 彼と共に文字を作る僧侶役は、パク・ヘイル。もはや彼は、僧侶以外に見えません(^_^)。(2022,02,28)