オリヲン座からの招待状 |
2007年 日本 ロマンス
<監督>三枝健起
<原作>浅田次郎
<キャスト>宮沢りえ , 加瀬亮 , 宇崎竜童 , 樋口可南子 , 原田芳雄 , 田口トモロヲ
<ストーリー>
京都にある古い映画館、オリヲン座から、閉館のお知らせと招待状が、三好良枝(樋口可南子)の元に届き、彼女は、今は別居中の夫(田口トモロヲ)に連絡を取り、オリヲン座の最終興行に行こうと誘うのだった。オリヲン座は、良枝が子供の頃からある映画館で、当時の館主夫婦(宇崎竜童、宮沢りえ)にかわいがられた良枝と裕次は、よくタダで、映画を見せてもらっていた。そんなある時、館主の豊田松蔵が病死し、オリヲン座は、その未亡人、豊田トヨと、使用人の仙波留吉(加瀬亮)が引き継ぐことになるのだが・・・。
<感想>
昭和30年代を描いた、ノスタルジー溢れる美しい物語でした。
私は、この頃の映画館の様子は知らないのですが、当時を覚えている人は、懐かしいでしょうね〜。
前半は、町に馴染んだ映画館の様子が、微笑ましくて、こんな時代もあったのね〜って感じで、楽しめました。人間関係も、濃厚で、優しさの時代ですね。
ただ、後半が、全体に舌足らずで、物足りなかったです。
松蔵が亡くなってからの悪い噂。これは、あまりにもあの二人が無防備であったのが腹立たしいし、あんなに仲の良かったご近所にまで誤解されてしまう人間関係の薄さが、正直意外でした。彼らの関係の真実は、ラストに明かされるのですが、内外共に、そんなきれい事じゃすまされないでしょう。と言う気がしました。
そして、ただでさえ映画衰退の時代、お客さんにそっぽ向かれたオリヲン座が、どうやって、持ちこたえられたのか、トヨと留吉の悪い噂は、その後、どうなったのかなど見てみたいところでしたが、そこら辺の苦労話が、すっぱり切られているのが残念でした。
キャストは、とても良かったです。このキャスト名を見ただけで、見て失敗はないだろうなと思える人たちばかりですよね。その期待は、裏切られなかったです(^^)。(2009,02,01)
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