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英国総督 最後の家      


2017年 イギリス (VICEROY'S HOUSE)
伝記・歴史    

<監督>グリンダ・チャーダ
<キャスト>ヒュー・ボネヴィル , ジリアン・アンダーソン , マイケル・ガンボン, オム・プリ

<ストーリー>
イギリスの植民地だったインドは、イギリスからの独立が決まり、イギリス最後の総督としてマウントバッテン卿(ヒュー・ボネヴィル)が妻(ジリアン・アンダーソン)と共にインドの地に降り立った・・・。

<感想>
インドがイギリスから独立したのは1947年。73年前のことですが、その時の状況などを全く知らなかったので、興味深く見ることが出来ました。

インド内での大規模な暴動が起こるなどし、民衆を抑えきれなくなったイギリスは、インドの統治権を返還することにし、最後の総督としてマウントバッテン卿をインドに送り込む。
彼の役目は、宗教対立(ヒンドゥー教対イスラム教など)の激しいインドに対し、イギリスからインドへの主権委譲を無事に果たすこと。
しかし、国の中での対立は、激しくなる一方だった・・・。

いつの時代でも、激しい宗教対立、民族対立はなくならないものなんだと、やりきれない思いがします。
両者の軋轢を穏便に収めて、統一インド独立にするのか、それとも、宗教別に、インドとパキスタンの、分離独立にするのか。
そして、もし分離独立ならば、国境をどうするのかなどetc.問題山積の状況でした。
そして、その間にも、人々の生活は大混乱状態で、多くの人が死に、難民も多数生まれたのでした。

それら難問を乗り越えて、今のインド、パキスタンがあるのですね。
インドとパキスタンの仲が悪いのは知っていましたが、こういうことだったわけですか。
国が分かれても、なかなか丸くは収まらないということですね。

2時間の作品中なので、おおざっぱなことしか分かりませんでしたが、勉強になりました。マウントバッテン卿の苦悩や、民衆の大混乱の様子なども、よく伝わってきました。

マウントバッテン卿を演じるのは、ヒュー・ボネヴィル。
人のいいおじさんっぽくて、あまり、厳しい状況を収めて打開に導くような”やり手”には見えませんでした(^_^;。
彼を叱咤激励しながら助けるしっかり者の奥様役は、ジリアン・アンダーソン。あらまっ!全然分かりませんでした(^_^;。(2020,01,25)



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