ヴィクトリア女王 世紀の愛           |  
  
2009年 イギリス・アメリカ(THE YOUNG VICTORIA) 
伝記・歴史・ロマンス    
  
<監督>ジャン=マルク・ヴァレ 
<キャスト>エミリー・ブラント ,   ルパート・フレンド ,   ポール・ベタニー ,   ミランダ・リチャードソン ,   ジム・ブロードベント ,  トーマス・クレッチマン	,  マーク・ストロング	
  
<ストーリー> 
19世紀のイギリス。ウィリアム国王(ジム・ブロードベント)の姪にあたる18歳のヴィクトリア(エミリー・ブラント)は、筆頭の王位継承者だった。ヴィクトリアの母親、ケント公爵夫人(ミランダ・リチャードソン)は、愛人(マーク・ストロング)の言うままに、彼女の代わりに、摂政政治を行おうとして承認を迫るが、、ヴィクトリアは、強く反発する・・・。
  
<感想> 
コスプレ映画は、ドレスとか、装飾品とか、美しいので、とても好きなジャンルです。 
でも、同時に、歴史映画は、名前や、人物相関図が、ややこしくて、少々の苦手意識も感じるのですが、この映画は、その点、とてもわかりやすかったです。 
しかも、歴史映画でイメージしがちな、ドロドロな、愛憎も少なく、さわやかに見ることが出来ました。
  
ヴィクトリア女王・・・イギリス史上最も繁栄した時代を築いた方らしいですね〜。 
即位したのが18歳で、81歳に亡くなるまで64年間の在位でした。
  
この映画は、原題(THE YOUNG VICTORIA)どおり、そんな彼女の若い時代の話です。
  
若くして即位した彼女は、きっとそれに似合うだけの力量と、威厳も兼ね備えていたのでしょう。 
映画では、摂政承認を迫る母親との対立が描かれていて、 
父は死亡していて、頼れるただ一人の身内である母親をも、敵に回さなければならなかった苦悩も描かれています。
  
その代わり、配偶者には恵まれて、なんと、夫のアルバート公との間に、子どもが9人もいたとか! 
プライベートな充実が、政治にも落ち着きを与えたのかもしれません。
  
今のエリザベス二世と、ヴィクトリアの関係を調べようとすると、イギリス王の歴史は、なんだかとっても難しくて、調べるのが、大変でした。 
結局、ヴィクトリアの、ひ孫の子ども(玄孫(やしゃご))がエリザベス二世という結果になったのですが、これで合っているのでしょうかね(^^;。
  
映画は、期待したとおり、中に出てくるドレスも、装飾も、とても素敵で、満足できました。 
主演のエミリー・ブラントは、意外な配役でしたが、なかなか良かったです。
  
後年のヴィクトリア女王の映画には、ジュディ・デンチ主演の「Queen Victoria 至上の恋」があります。 
このヴィクトリア女王の後年には、あんな事があったのよね〜と、この映画もまた、また見直したくなっちゃいました。
  
また、映画の製作には、マーティン・スコセッシも名を連ねていて、とても意外に感じました。(2011,01,07)
 
  
      ヴィクトリア女王(1837-1901) 
         ↓(次男) 
      エドワード七世(1901-1910) 
         ↓(次男) 
      ジョージ五世(1910-1936) 
         ↓(長男) 
      エドワード八世(1936年1月20日-1936年12月11日) 
         ↓(弟) 
      ジョージ六世(1936-1952) 
         ↓(第1子) 
      エリザベス二世(1952-)
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