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ウルフ・アワー |
2019年 イギリス・アメリカ (THE WOLF HOUR)
ミステリー・スリラー
<監督>アリステア・バンクス・グリフィン
<キャスト>ナオミ・ワッツ, ジェニファー・イーリー
<ストーリー>
人気女流作家だったジューン(ナオミ・ワッツ)は、ある事情から引きこもり状態で、他人との関わりを絶って生活していた。そんなある日、アパートのブザーが鳴らされる・・・。
<感想>
時代は、1970年代。場所はニューヨーク。
猛暑に襲われたニューヨークの、治安の悪い一角にあるアパートで、一人暮らしするジューンが主人公です。
巷(ちまた)では、”サムの息子事件”が起こり、人々を疑心暗鬼にさせている上、嫌がらせなのか、悪戯なのか部屋のブザーが鳴らされます。
引きこもり状態の彼女にはなすすべもなく、精神的に追い詰められてゆく・・・。
夏の暑さと不快な湿気の中で、主人公は、悶々と孤独です。
誰が味方で、誰が敵なのか、全てが悪意に満ち満ちているようでした。
”スリラー”という触れ込みでしたが、単純な怖さではありませんでした。
女性の一人暮らしで、誰の助けも得られない状況の恐ろしさがひしひしと感じられました。
主人公をナオミ・ワッツが力演していますが、途中まで彼女だとは、気がつかないほど容貌が変わっていました。
狂気を表すための役作りでしょうか?
ラストまで見て、もしかすると、これは、彼女の作品の中の出来事だったのかも?と思ったりもしましたが、どうなのでしょう。
何しろよく分からない映画で、なおかつ内容も暗いので、見る人を選ぶ作品だと思われます。(2021,05,09)
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