王の預言書 |
2018年 韓国 (HEUNG-BOO: THE REVOLUTIONIST)
歴史劇
<監督>チョ・グニョン
<キャスト>チョン・ウ, キム・ジュヒョク , チョン・ジニョン, チョン・ヘイン, チン・グ, チョン・ウヒ
<ストーリー>
王朝の派閥争いで世が乱れていた李王朝時代の韓国。作家のフンブ(チョン・ウ)は、幼い頃に生き別れになった兄の消息を尋ねて、ヒョク(キム・ジュヒョク)という男に会いに行き、ヒョクの人柄に感銘を受けるのだった・・・。
<感想>
李氏王朝時代の韓国を描いた時代劇です。
元になっているのは”興夫伝(フンブ伝)”という朝鮮の古典で、
内容は、欲深い兄と善人の弟の勧善懲悪ものだそうです。
その話をベースにして、ちょっとコミカルに、そして少し悲しく、最後はすっきりとした物語になっていました。
比較的静かな物語ですが、乱れた世に対する民衆の怒りが感じられました。
民衆芸能的な演劇も出てきて、これが結構ダイナミックで楽しめました。
世が乱れると、いつの時代も一番苦労するのは民衆ですが、貧しいながらもたくましく生きてゆく力強さが垣間見れました。
この時代の王・憲宗は、8歳で即位し23歳で崩御した事から分かるように、やたら若かったために、実際の権力は、重臣や太后が握っていたようです。
劇中でも少し話が出てくる彼の父の孝明世子も王位を継がぬまま、22歳で亡くなったようなので、親子して不遇な人生だったのではないでしょうか。(2020,09,29)
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