カルテット! 人生のオペラハウス |
2012年 イギリス (QUARTET)
コメディー
<監督>ダスティン・ホフマン
<キャスト>マギー・スミス , トム・コートネイ , ビリー・コノリー , マイケル・ガンボン
<ストーリー>
引退した音楽家たちが暮らすビーチャム・ハウスは、資金難で、閉鎖の危機にあった。毎年行うハウスでのコンサートの入場者数も、減少続き。そんなハウスに一人の入居者がやってきた・・・。
<感想>
音楽家たちの老人ホームの物語です。
イギリスには、本当に、こんなハウスがあるのでしょうか。
あるのだったら、なんてステキなんでしょう!!
歳を取って引退しても、自分の好きな音楽を心ゆくまで堪能出来るなんて、本当にうらやましいです。
ただ、音楽家の世界も狭いでしょうから、現役時代の格付けなどが、歳を取っても残っていたりすると、鬱陶しいでしょうけれど。
でも、映画で見る限りは、些細なことは色々あったとしても、基本的には、自由で楽しげ。
それに、あの広大で、ステキなお庭は、どうでしょう!
まるで、おとぎ話の?!老人ホームのようです。
長年、音楽を通して人々を楽しませてくれた人々へのご褒美といったところなんでしょうか。
そこへ、かつては、大スターだったけれど、訳ありの女性が入居することで、ちょっとしたトラブルが起こり始めるのです。
私の大好きな老人映画で、しかも、舞台となるのが老人ホームなんですから、登場するのは、ほとんどご老人ばかりで、もう私は、大満足です。
お年寄り達の、かわいらしさや、そして時には、いやらしさが、思う存分楽しめました。
人間って、どんなに年を重ねても、わがままであったり、人のことを考えなかったりと、完成されるって事がないところが、愛おしいです。
監督は、名優ダスティン・ホフマン。
私は、俳優が監督した作品は、あまり好きじゃないのですが、この作品は、とても気に入りました。
彼は、俳優になる前は、音楽家を目指していたそうです。
オペラには、全く縁のない私でも知っているような、有名な曲がたくさん出て来るので、その点も楽しく、歌を聴いていると、ふくよかなというか、おおらかな気持ちにもなり、なんだか、オペラ好きになりそうな予感(*^o^*)。
登場する俳優は、皆さん大御所なので、安心して見ていられて、心地いいです。
実際の音楽家達もたくさん出演していて、エンドロールには、彼らの代表作と共に、名前が記されていました。
一つのことの生涯を捧げた人たちの自信と、ゆとり、そして、音楽への愛を感じます。(2014,10,25))
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