こんな夜更けにバナナかよ　愛しき実話　　　　　　 ２０１８年　日本 コメディー･伝記　　　 ＜監督＞前田哲 ＜キャスト＞ 大泉洋, 高畑充希, 三浦春馬, 萩原聖人, 渡辺真起子, 韓英恵, 佐藤浩市, 原田美枝子 ＜ストーリー＞ 子供の時に筋ジストロフィーを発症した34歳の鹿野靖明（大泉洋）は、多くのボランティアに助けられて、自立生活を送っていた。そんなある日、ボラの医大生、田中（三浦春馬）の恋人美咲（高畑充希）が彼の活動の様子を見に来た・・・。 ＜感想＞ わがままな身障者の話かなと思い、劇場公開時はスルーしたのですが、主演の大泉洋に惹かれて見てみました。彼の作品って、はずれが少ないんですよね(^_^)。 確かに冒頭は、身体の動かない主人公・鹿野の周りに多くのボランティアが傅（かしず）いているようで、どうしてこんなに彼の周りに人が集まっているのか不思議であると同時に、彼の横柄な態度にあらら・・・と思いました。 まさに、映画の予告編通り、題名通りです。 でも、見ているうちに、何故彼の周りにこんなに人が集まってくるのか分かるような気がしてきました。 身障者だから、色々なことをあきらめながら、遠慮しながら、生きていかなければならないなんて、理不尽なのです。 身障者だから、親が責任をとって、全部の面倒を見なければならないなんて事、おかしいのです。 社会全体で、彼らの生活を支えてゆくべきなんです。 でも、分かっていても、それが私には、なかなか実感出来ないのが困ったところです。 それを彼は、自分自身で実践し、証明し、そして、自立して、自分らしく生きていこうとしたのです。 最初は、彼一人でボランティアの募集をしていたとか。すごいですね。 彼の強い意志と、強い思い、感動しました。 主演の大泉洋は、熱演でした。 高畑充希も自然な演技で、とても良かったです。(2019,11,04)