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国選弁護人 ユン・ジンウォン      


2015年 韓国 (THE UNFAIR)
サスペンス   

<監督>キム・ソンジェ
<キャスト>ユン・ゲサン, ユ・ヘジン, キム・オクビン, キム・ウィソン, イ・ギョンヨン

<ストーリー>
韓国。反対派と警察が対立していた再開発地域で、事故が起こった。警官が死亡し、容疑者として逮捕されたパク・ジェホの息子も死亡したのだ。国選弁護人のユン・ジンウォン(ユン・ゲサン)がこの事件を担当することになるが・・・。

<感想>
韓国で、実際に起きた事件を元にした作品だそうです。

韓国では、住宅地の再開発がずっと続いているそうで、それに伴って、立ち退きになる人たちの反対運動が盛んなのだとか。
確かに、韓国映画では、都心のおしゃれなマンション群とは対照的な、あばら屋のような家並も、よく出てきます。
そういう場所での反対派と立ち退き隊との衝突で起きた殺人事件が描かれています。

正義感に燃える国選弁護人が、挫折しながらも、国家権力に果敢に挑んでゆきます。

事件の検分に必要な捜査資料が弁護士に渡らないことを示唆しているのか、終盤まで事件当時の映像がはっきりとは映らず、何が真実なのか混沌としたまま話が進んでゆきます。
死者が二人、被告も二人。弁護士に女性記者も関わり、被告側の利害も絡み、判事が検事とお友達だったりと、ややこしい話になっていて、見応えがある作品なのですが、よく分からないところもあり、結局二回見てしました(^_^;。

面白かったのは、韓国の国民参与裁判の存在。
事件内容によって、普通の裁判とどちらか選べるようで、国民参与となると、それ専門の人当たりいい検事が出てきたりするようです(^_^)。
そして、日本の裁判員制度と決定的に違うのは、陪審員たちの評決とは別に、最後の判決を裁判官が決めてしまうところですね。結局、な〜んだって、感じでした。

主演のユン・ゲサンは、正義に燃える弁護士役がピッタリ似合っていました。(2020,11,23)



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