クラウド アトラス          |  
  
2012年 アメリカ (CLOUD ATLAS) 
ミステリー・SF    
  
<監督>ラナ・ウォシャウスキー ,   トム・ティクヴァ  ,   アンディ・ウォシャウスキー 
 
<キャスト>トム・ハンクス ,   ハル・ベリー ,   ジム・ブロードベント ,   ヒューゴ・ウィーヴィング ,   ジム・スタージェス ,   ペ・ドゥナ ,   ベン・ウィショー ,   ジェームズ・ダーシー ,   ジョウ・シュン ,   スーザン・サランドン ,   ヒュー・グラント 
  
<ストーリー> 
1894年。奴隷売買のために、航海に乗り出す青年、ユーイング(ジム・スタージェス)。 
1936年。天才作曲家の採譜師となり、作曲家を目指す青年、フロビシャー(ベン・ウィショー)。 
1973年。企業の汚職を追う女性ジャーナリスト、ルイサ(ハル・ベリー)。 
2012年。自分の著作を酷評されて、評論家を殺害した作家、ホギンズ(トム・ハンクス)。 
2144年。人間の複製として生み出された女性、ソンミ(ペ・ドゥナ)。 
遙か未来。文明が崩壊した地球を訪れた女性(ハル・ベリー)。 
6つの物語が交錯する・・・。
  
<感想> 
一つの作品のなかに、6つの物語が描かれています。 
そして、同じキャストが、それぞれの物語で、いくつもの役を演じ分けています。 
難解・・・という噂があったので、ちょっと敷居が高かった映画ですが、見てきました。
  
確かに、思った以上に短いスパン(周期)で、いくつもの物語が同時進行するので、最初のうちは、正直、何が何だか・・・という感じで、ただただ、画面を見て、字幕を追うだけで精一杯でしたが、しばらく見ている内に、だんだんと、話が見えてきました。
  
監督が「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟・・・もとい、姉弟なので(^_^;、「マトリックス」っぽいところとか、過去の映画へのオマージュ的なところもあったりして、6つの話、それぞれに、面白みはありましたが、一番異色だったのが、ソウルを舞台とした未来の物語でした。 
クローンを人間として扱うのか、それとも、物として扱うのか、そのあたりが中途半端な時代の話で、この話が、この壮大な物語の中心になるのかと思ったら、そういうわけでもなかったです(^_^;。 
このパートに主演しているペ・ドゥナは、韓国映画にもたくさん出演していて、韓国の女優さんの中でも、好きな女優さんの一人です。 
美人・・・というわけではないですが、演技は、うまくて、この作品でも、このパート以外の話に、全く違うキャラクターで登場していて、驚きました(といっても、見ているときは、全く分からなかったのですが(^_^;)。
  
映画のコンセプトは、抑圧された人々の解放・・・でしょうか。 
冒頭は、ストーリーも、私の頭の中も、混沌としていましたが、終盤には、一つ一つの話が、綺麗に落着して、達成感を感じました。
  
ただ、心震わす感動を味わえたかというと、そうでもなかったのが、ちょっと残念かなーーー。 
6つの話が、それぞれに、どのような絡み方をして、どのようなつながりになっていたのかは、もう一度じっくり見てみないと、理解出来そうにありません。 
映画を見ながら、この特殊メイクは、いったいどのキャストだろう??な〜んて、思いながら見てしまったせいかしら(^_^;
  
エンドロールには、それぞれのキャストが、どんな役を演じていたかが紹介されるので、そこで、改めて驚いたり、納得できたりして、面白かったです。(2012,03,22)
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