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クレアモントホテル |
2005年 アメリカ・イギリス (MRS PALFREY AT THE CLAREMONT)
<監督>ダン・アイアランド
<キャスト> ジョーン・プロウライト , ルパート・フレンド
<ストーリー>
ロンドンの長期滞在型ホテル、クレアモントホテルにやってきたパルフリー夫人(ジョーン・プロウライト)は、想像と違うそのホテルに、内心がっかりしていたが、他の宿泊者たちと、徐々に打ち解けてゆく。しかし、ロンドンに住む娘や孫は、いっこうに彼女を訪ねてこなかった。そんなある日、彼女は、一人の若者(ルパート・フレンド)と出会う・・・。
<感想>
はじめは、この映画の主人公であるパルフリー夫人は、ロンドンに観光にやってきたのかと思いました。
でも、実は、まるで老人ホームのような長期滞在型ホテルに”住む”ためだったのです。
イギリスには、このように、ホテルで、食事と、サービスを提供して貰いながら老後を過ごす人たちがいるんですね。
ただ、このホテルの格式は、あまり高くないらしく、食事は、期待外れ、シャワールームは共用(^_^;。
終の棲家としては、イマイチな感じです。
その点は、パルフリー夫人も、想定外だったようで、色々がっかりした様子でかわいそうでした(T_T)。
しかも、彼女がロンドンに来た最大の目的が、娘や孫とのに会う事だったようですが、これも、なかなかままならず、不遇な日々を過ごしつつ、徐々に、この貧相なホテルの環境にも慣れていくのが、わびしくて、かわいそうでした。
そんな時に出会うのが、ルードヴィック青年。
出会いも、その後の彼の態度も、すごく優等生で、ロマンチック!(^_^)。
しかも、彼がまた、なかなかのイケメンなのです。
ただ、私としては、彼がイケメン過ぎるので、なんだか現実味があまりない物語に感じてしまいました。
しかも、夫人ったら、いつバレてもおかしくないような嘘をついてしまうので、ハラハラし通しでした(^_^;。
でも、そんな嘘をついてまで自分のプライドを満足させるなんて、いたずら心があると言えば、よく聞こえるけれど、なんだかわびしさを感じてしまいました。
ラストは、何が起こったのか分からない、優しいソフトな描き方でしたが、好感持てました。
パルフリー夫人は、人生の最後に、いい出会いをして、うらやましいです。(2015,05,09)
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