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カエル少年失踪殺人事件 |
2011年 韓国 (CHILDREN...)
サスペンス
<監督>イ・ギュマン
<キャスト>パク・ヨンウ, リュ・スンリョン, ソン・ドンイル
<ストーリー>
1991年3月26日韓国。カエルを捕まえると言って出かけた5人の小学生が行方不明になった。警察や保護者たちの必死の捜索にもかかわらず、なんの情報も得られることはなかった。数年後、テレビ局の記者カン・ジスン(パク・ヨンウ)が、再びこの事件に注目し、ファン・ウヒョク教授(リュ・スンリョン)とともに、全く新しい犯人像を作り上げる・・・。
<感想>
“韓国三大未解決事件”のひとつといわれる事件の映画化です。
他の二つは、「殺人の追憶」、「あいつの声」として、すでに映画化されています。
この三つの事件は、いずれも、1991年(殺人の追憶は、86〜91年)に発生しているということで、この頃の韓国の不穏な情勢や、警察力の弱さが表れているのかもしれませんね。
映画は、失踪事件そのものは、あっさりと描かれていて、
すぐに、数年が過ぎてしまうので、あれっ?と、意外な感じがしました。
この作品は、事件そのものというよりも、その後の過ちと、事件に関わった人たちの姿を描きたかったようです。
映画を見ながら、あぁ、こうやって、えん罪事件は作り上げられてゆくんだなと、感じられるところもありました。
自分の考えに固執して、状況証拠を積み重ね、とんでもない過ちを犯す人たち。
この時の警察は、どういう立ち位置だったんだろう。
大学教授や記者も問題だけど、あまりにも、ふがいない警察・・・。
こうして、事件そのものからは、ちょっと外れたところに視点の中心を持ってきた、
記者、教授、親の三者三様の心理が、丁寧に描かれたドラマになっていました。
そのため、最後までダレることなく、スリリングで、見応えのある作品に仕上がっています。
事件の名称が「カエル少年失踪事件」なので、邦題も、ほぼそのままなのですが、ちょっとコミカルなイメージがしてしまうので、どうなんでしょう(^^;。
確かにインパクトはあるのですが、内容的には、ウルウルするところもある映画なので、合ってないような気もしました・・・(^^;。(2012,04,29)
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