仮面の真実          |  
  
2003年 イギリス・スペイン   
  
<監督>ポール・マクギガン  
<キャスト>ポール・ベタニー   ,   ウィレム・デフォー   ,   ヴァンサン・カッセル   ,   ブライアン・コックス   ,   ジーナ・マッキー   ,   トム・ハーディ 
  
<ストーリー> 
中世イングランド。罪を犯した神父ニコラス(ポール・ベタニー)は、逃亡中に出会った、旅芸人一座に潜り込んだ。一座は、ある村で、いつもの宗教劇を上演するが、村人の反応は今ひとつだった。そこで、座長(ウィレム・デフォー)はその村で、起こったある事件を元に芝居を作り上げるのだが、その上演中に事件の真相が明らかになってくる・・・。
  
<感想> 
私好みのキャストが出ているのに、日本未公開映画です。映画全体が暗いし、キャストも渋いので、しょうがないかな〜〜。
  
舞台が、中世のイギリスなので、始終、寒々とした雰囲気の中で話が進んでゆきます。 
この背景の重々しさ、暗さは、映画の雰囲気にピッタリ。キャストも、味のある、実力者揃い。ただ、ストーリー展開に、少々無理があるような気がして、見ていて、不満を感じてしまいました。見始めは期待感でいっぱいだったので、いたって残念です。
  
違和感を感じたのは、旅芸人一座が、その村で起こった事件、それも、裁判が終わったばかりの生々しい、悲惨な事件を取り上げて演目とするのは、あまりにも無神経と感じたことです。 
そして、彼らが、事件に裏があるのを感じて、真相を探ろうとするところも、ただの通りすがりの旅芸人としては、なんだか出しゃばりのようで、不自然に感じてしまいました。 
そこら辺を納得のいくように、丁寧に描いていたら、もっと面白くなったと思いますが、どうでしょうか・・・。
  
ポール・ベタニーの修道士役は、ピッタリで、この映画の彼を見て「ダ・ヴィンチ・コード」のシラス役が彼にオファーされたのかなぁと映画を見ながら思いました(^^)。 
彼は、こんなシリアスな役も、すんなりはまるし、3枚目的な役も面白いし、本当に、素敵な役者さんですね〜〜(^^)。
  
ヴァンサン・カッセルは、ちょっと出番が少なくて、残念です。彼のことをもっと詳しく描いていたら、この映画も、もっともっと良くなったと思うとなおさらです。 
ウィレム・デフォーは、存在するだけで、すばらしい〜〜(^^)。
  
暗くて、寒々した映画ですが、ポール・ベタニーファンには、必見の映画と思いますよ〜(^^)。(2006,11,13)
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