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2000年 日本 犯罪
<監督>阪本順治
<キャスト>藤山直美 , 豊川悦司 , 國村隼 , 大楠道代 , 牧瀬里穂 , 佐藤浩市 , 岸部一徳 , 中村勘三郎
<ストーリー>
閉じこもり気味の中年女性、吉村正子(藤山直美)は、母親(渡辺美佐子)が経営するクリーニング店の2階で、黙々と、ミシン仕事をしていた。しかしある日、母親が急死。母の通夜の夜、仲の悪かったホステスの妹、由香里(牧瀬里穂)と、言い争いをして、思わず、由香里を殺してしまう。そのまま家を飛び出した正子は・・・。
<感想>
なんといってもこの映画は、主演の藤山直美が、すばらしいのです。まさにこの映画で描かれている正子に、成りきっていましたし、見ている方としても、もう、正子以外に見えませんでした。
人との付き合いが下手な正子が、逃亡生活中に、色々な人に巡り会って、徐々に、生き生きしてくるのは、なんと、皮肉なことでしょう。
生き方が下手だと、損をするんだなぁと、彼女を見ていると思います。
犯罪者の彼女なのですが、とことん一生懸命な彼女を見ているうちに、だんだん愛おしくなってしまいました。逃亡生活はもう止めて、罪を償って、ちゃんと生き直したら?あなたなら、きっとちゃんと生きてゆけるよ、と言いたくなりました。
共演者も、すごく豪華です。そして、みんないい味出してます。その中でも一番印象に残ったのは、大楠道代さんかな。生きることの辛さも、悲しさも、みんな分かって、それでも笑顔で、人に親切に出来るって、すごいなぁと思いました。(2007,04,03)
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