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風と共に去りぬ |
1939年 アメリカ ロマンス・戦争
<監督>ヴィクター・フレミング
<原作>マーガレット・ミッチェル
<キャスト>ヴィヴィアン・リー , クラーク・ゲイブル
<アカデミー賞>作品賞、主演女優賞(ヴィヴィアン・リー)、助演女優賞(ハティ・マクダニエル=マミー、オリヴィア・デ・ハヴィランド=メラニー)、監督賞、脚色賞。他、全8部門
<ストーリー>
南北戦争直前のアメリカ南部のジョージア州タラ。大地主の娘スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)は、その美貌で、青年たちのあこがれの的だった。しかし、スカーレットが愛するのは、アシュレイ(レスリー・ハワード )ただ一人。そのアシュレイが、魅力の乏しいメラニー(オリヴィア・デ・ハヴィランド )と婚約を発表するというのを聞いて、スカーレットの心中は穏やかではない・・・。
<感想>
2007年最初の映画鑑賞です。やっぱりホラー映画ばかりでなく、こういう名作の感想も、リストに入れておかなければね(^^)。
この映画は、昔、まず原作を読んで、その次に映画を見ました。そして、今回は家にあったDVDで久々の鑑賞です。
まず驚くのは、この映画が作られたのが1939年だという事です。カラーなので、よもやこんなに古い映画だとは、思いもしませんでした。1939年というと、あの硫黄島での戦いよりも、もっと前なんですよねーーー(^^;。
そして、次に驚いたのが、231分という長さ。長いという記憶はあったのですが、4時間弱とは、驚きました。
でも、見ていて、飽きたり、眠くなったり全くしないんですよね〜。今見ても、更に感動してしまうという、本当にすばらしい名作です。
ただ、スカーレットって、本当に、嫌な女なんですよ。もし私の近くにいたら、大っ嫌いな女性の一人かもしれません。高慢で、自分勝手で、我が儘で、計算高くて・・・。
でも、そんな彼女にも、熱い情熱と、ここぞという時の底力、そして、かわいらしさが混在していて、とても複雑で人間的な女性に描かれているところが、すばらしいです。やっぱり強い女は、あこがれですね。
スカーレットよりも、分かりやすいのが、レット・バトラーです。そして、すご〜く素敵なんですよ〜〜(^^)。
彼は、金儲けも上手な上、人たらしでもあるのです。だから、大金を儲けて、人になんだかんだ言われても、いざとなったら、人を懐柔できる頭の良さも持ち合わせています。そして、女性の趣味は、スカーレットのような向こうっ気の強い女性。そんな勝ち気な女性を可愛く思い、愛する男性です。
アシュレイは、若々しく、模範的な好青年。ただし、生活能力に欠けていて、いわば、生粋の貴族の御曹司です。そんな彼ゆえに、女性から言い寄られても、はっきりと断れないという、優柔不断で、紳士的?なところもあるんですね〜。
メラニーは、それこそ、聖母マリアのような人です。どんなことでも、いい方向に解釈できるというたぐいまれなる才能を持っています。本当は、全てを知っていて、あのような態度を演技しているのかと思うほどですが、心の底から、スカーレットを信じているようでした。
好きなシーンといっても、全てが好きなのですが、あえて羅列すると、カーテンを見て、ドレスの型紙を持ってこさせるシーン。新婚旅行のニューオーリンズで、レットがスカーレットを愛おしそうに見ているシーン。そして、タラで夕日を見ているシーン等々ですね。もちろん、音楽も、すばらしいです。衣装も素敵。
平時の社交界では、はみ出しそうな彼女でも、こんな混乱期にはまさに最後まで生き残れる女性でしょう。自分がやらなければ、誰がやる。というところでしょうか。その強さのために、人に嫌われ、そして、大切な人も去っていってしまう彼女の運命。それでも、彼女は、それに耐え、そこから立ち上がる力を持っているのですね〜。
この作品は、原作がまずすばらしい上に、映画化によるキャスティングも、すばらしいの一言です。特にクラーク・ゲーブルは、彼そのものをモデルにしたかのようにぴったりでした。でもあえてひとこと言わせて貰えば、アシュレーがもっと素敵だったらよかったのにな・・・(^^)。(2007,01,01)
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