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蜘蛛女のキス      


1985年 ブラジル・アメリカ (KISS OF THE SPIDER WOMAN)
   

<監督>ヘクトール・バベンコ
<キャスト>ウィリアム・ハート , ラウル・ジュリア

<ストーリー>
ある南米の刑務所で、反体制運動の闘士バレンティン(ラウル・ジュリア)と、ホモのモリーナ(ウィリアム・ハート)が、同じ房にいた。バレンティンは、拷問を伴う厳しい取り調べの合間に、モリーナの語る映画の話に聞き入っていた・・・。

<感想>
ウィリアム・ハート!!(^▽^)。
一昔前までよく彼の出る映画はよく見ていましたが、最近は、ちょっとご無沙汰気味でしょうか。
ということで、かねてから一度見たいと思っていたこの作品を見てみました。

内容も何も知らずに見たのですが、なんと、彼は、ホモの役。
彼が、こんな役を演じたことがあるなんて、全く知らなかったので、驚きました。
しかも、この演技がすばらしい。
この年の各賞を総なめ。
オスカーも手にしていたんです。

登場するのは、反体制闘士とホモセクシャル。
冒頭では、対照的な二人は、そんなに仲がいいようにも見えません。
でも、モリーナの語る映画の話を聞き、彼・・・彼女?の内面の苦しさや優しさに触れる内に、バレンティンは、徐々にモリーナへの気持ちが変わってゆくようでした。
実は、二人とも、社会の中において、”異分子”という、相通じるものがあったのです。
バレンティンが、徐々にモリーナに心を許してゆく様子がじっくりと描かれていて、そのあたり、受け入れやすかったです。

ほとんどが刑務所の房の中での二人芝居。
その中で語られる映画のシーンがとても印象的でした。 (2014,03,15)



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