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クワイエットルームにようこそ      


2007年 日本 コメディー   

<監督>松尾スズキ
<キャスト>内田有紀 , 宮藤官九郎 , 蒼井優 , りょう , 中村優子 , 塚本晋也 , 平田満 , 妻夫木聡 , 大竹しのぶ , 庵野秀明

<ストーリー>
28歳のフリーライター、佐倉明日香(内田有紀)が、目覚めると、そこは白い部屋。そして、なんと、ベッドに拘束されていた・・・。彼女は、精神科の女子閉鎖病棟のクワイエットルームという保護室にいれられていた。実は、彼女は、オーバードーズで倒れていたところを発見され、運ばれてきたのだった・・・。

<感想>
芥川賞候補になった松尾スズキの同名小説を、自ら脚本・監督した作品。
原作も良かったですが、映画も、負けず劣らず良かったです。

舞台は精神病院の閉鎖病棟。
ヒロインの明日香は、どうしてここにいるのか、しかも、どうしてベットに拘束されているのかさっぱり分からない・・・。
そんな彼女が、病棟の看護師や、彼女と同じ入院患者、面会に来た同棲相手、そしてほんの少しの自分の記憶とによって、自分がここに来た経緯を知るのです。

ストレスの充満した生活の中で、薬をアテに酒を飲む・・・。

私は、”オーバードーズ”(薬物過剰摂取)という言葉自体、この原作を読んで初めて知りました・・・(^^;。

前半は、笑えます。もう、涙が出るほど笑いました。
中盤は、明日香と同様、入院中の人たちの抱える心の闇を見て、
終盤は、何故か、外の世界が怖ろしく思えます。

キャストが最高でした。
主演の内田有紀は、離婚後初主演ということがクローズアップされていましたが、私自身は、彼女の演技を見るのは、ほとんど初めてだったかも。
美しい人ですが、拘束されてボロボロになった彼女は、ひときわ綺麗でしたね〜(^^)。
明日香になりきった渾身の演技も、すばらしい。

同棲相手の宮藤官九郎も、最高でした。今まで彼の演技は、”片手間”感があったのですが、この映画の彼は、すばらしい!今までで一番良かったです。私が大笑いしたのも、彼の演技の所でした(^^)。

他にも、大竹しのぶ、蒼井優など、そうそうたるキャストが、入院・・・じゃなくて、出演していて、見応え十分。
人間離れした看護師役のりょうにも、笑えました(^^)。(2009,08,27)



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