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ゴヤの名画と優しい泥棒          |  
  
2020年 イギリス (THE DUKE) 
コメディー      
  
<監督>ロジャー・ミッシェル 
<キャスト>ジム・ブロードベント,  ヘレン・ミレン,  フィオン・ホワイトヘッド
  
<ストーリー> 
理想主義者のバントン(ジム・ブロードベント)は、自分の心情に則り、様々な問題を起こし、働き者の妻(ヘレン・ミレン)を困らせていた。そんなある日、ゴヤの名画が盗まれるという大事件が起きた・・・。
  
<感想> 
1961年にイギリスで本当にあった事件だそうです。 
最初は画面が暗く、ストーリー的にも、そんな魅力的に思えなかったのですが、 
映画が進むにつれて、主人公のバントンと、その妻ドロシーの魅力に、どんどん嵌まってしまいました。
  
バントンは、一筋縄ではいかない頑固で偏屈なおじいさん。 
でも、彼の言うことには、一本筋が通っていて、なかなか天晴れ(あっぱれ)なのです。 
自分の主張のためなら、警察に捕まって、刑務所入りになってもへっちゃら。 
そんな彼を支えているのは、妻のドロシー。決して”献身的な妻”ではないけれど、彼女も、一本筋の通ったおばあちゃんなのでした。
  
名画を盗んだことによる裁判の様子が、この映画のハイライトでしょう。 
イギリスらしいペーソスに溢れていて、またそれを受け入れる土壌があることが素晴らしいです。 
古き良き時代・・・というのでしょうかね。 
今では、こんな訳にはいかないでしょう。
  
主演のジム・ブロードベントはもちろん、妻役のヘレン・ミレンも素晴らしいです。(2022,11,06)
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