孤高のメス |
2010年 日本
<監督>成島出
<キャスト>堤真一 , 夏川結衣 , 吉沢悠 , 中越典子 , 成宮寛貴 , 平田満 , 余貴美子 , 生瀬勝久 , 柄本明 , 松重豊
<ストーリー>
看護師として働く病院で倒れた母・浪子(夏川結衣)の葬儀の後、部屋を片付けていた、一人息子で、新米医師の弘平(成宮寛貴)は、引き出しから、母の古い日記を見つける。日記には、看護師として働く母親の愚痴が書かれてあった・・・。
<感想>
あまり関心はなかったのですが、あまりにも評判がいいので見に行ってきました。
現職医師である、大鐘稔彦氏によるベストセラー小説の映画化です。
私は、原作は、未読なのですが、amazonで、探してみたら、このシリーズ、いろいろ出てるんですね〜。
映画の方は、評判通り、よく出来ていたと思います。
ありきたりなドラマのような、チャラチャラした感じはなく、とてもまじめに、医療に取り組んだ映画という感じがしました。
ただ、そのせいで、とっても地味ではありますねぇ。
主人公である当麻鉄彦が、医師の中では、少々変人と言われながらも、優秀な外科医で、とってもまじめ。
医師としては、信頼が置けて、患者には、これ以上ないほど、いい医師です。
私も手術を受ける立場だったら、彼のような医者を、僭越ながら指名したいぐらいです。
でも、映画の主人公としてみると、華がないんですねぇ〜(^^;。
だから、医療現場に興味がある人以外には、あまり面白くないかも。
私は、手術の手技や、医師の力関係など、面白く見れましたが・・・。
ほとんどがシリアスなシーンなので、たまに入るコミカルなところなどでは、
劇場でも、笑いが漏れて、ふっと、緊張が和らぎました。
キャストは、主演の堤真一さんや、夏川結衣さんをはじめとして、落ち着いた演技者ばかり。
安心して、映画の中に身をゆだねることが出来ました。
それにしても、外科医によって、こんなに実力に差があるもんなのでしょうか。
まあ、映画だから、大げさに描かれているのでしょうけれど、
これじゃあ、病気になっても、心配で、おちおち寝ていられませんねぇ。
そういえば、そんなことが書かれた本があったかな・・・??(^^)。(2010,06,16)
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