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クレーヴの奥方      


1999年 ポルトガル・スペイン・フランス

<監督>マノエル・デ・オリヴェイラ
<キャスト>キアラ・マストロヤンニ , アントワーヌ・シャピー

<ストーリー>
美しい上流階級の娘カトリーヌ(キアラ・マストロヤンニ)は、親の勧める医師のクレーヴ伯と結婚する。ある日、夫婦で出席したパーティーで、彼女は、演奏していた人気ロック歌手のペドロ・アブルニョーザ(本人)に、特別な感情を持ってしまう。彼女は、その事で非常に苦しみ、親友である修道女に相談するが・・・。

<感想>
ラファイエット夫人によって、17世紀に書かれた、フランス古典文学の映画化です。
1678年にこの本が匿名で出版された時は、大評判で、なかなか本が手に入らなかったそうで、「恋愛心理小説の祖」と、いわれているそうです。

映画は、時代を現代に移して描いてあるのですが、それが、とっても不自然に感じてしまいました。
クレーヴの奥方であるカトリーヌの考え方や、行動が、あまりにも、前時代的。
なのに、彼女が恋するのは、人気ロック歌手。
外面は現代なのに、考え方は、17世紀のままなので、いったいいつの時代の話??と、とまどいが大きかったです。

まあ、今でも、こういう考えと、信念を持っている人がいても、おかしくないかもしれませんが、周りの人全部が、そんな考えを受け入れているって、どう考えても、不自然でしょうーーー(^^;。

原作通りの宮廷”ドロドロ”ロマンス物にした方が、ずっと面白かったのでは、と思います。

ヒロインのカトレーヌ役は、マルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘、キアラ・マストロヤンニ。最初は、綺麗だとは思わなかった彼女ですが、見ているうちに、どんどん綺麗に見えてきました。

違和感たっぷりのロック歌手は、この映画で本人役でデビューしたペドロ・アブルニョーザ。まあ、好きずきなんですけどね〜〜(^^)。(2009,10,12)



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