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恐竜が教えてくれたこと      


2019年 オランダ (MY EXTRAORDINARY SUMMER WITH TESS)
コメディー・家族    

<監督>ステーフェン・ワウテルロウト
<キャスト>ソニー・コープス・ファン・ウッテレン, ヨゼフィン・アーレントセン |

<ストーリー>
ちょっと変わったところのある少年サム(ソニー・コープス・ファン・ウッテレン)は、家族でバカンスに行った先で不思議な女の子、テス(ヨゼフィン・アーレントセン)と出会う。テスと付き合ううちに、様々な経験をするサムだった・・・。

<感想>
こんな題名ですが、恐竜についてのノンフィクションでも研究映像でもありません。
オランダの11才の少年がバカンスの地で過ごした数日間の物語です。
原作は、アンナ・ウォルツの児童文学「ぼくとテスの秘密の七日間」だそうです。

この映画の題名は、ちょっと変わったことに興味を持つ主人公サムの思考回路から付けられたのでしょうが、 映画の中で恐竜のことが語られるのはほんのわずかです・・・(^_^;。
ただ、末っ子の彼が、周りの人が死んだ後の孤独を恐れていることとか、ちょっと変わったことをよく知っていることとか、そんなこんなで、彼の性格はよく現れていました。

そんな彼と、彼以上にさらに謎めいた行動を取る地元の少女テスとの関わりがとても面白かったです。
ちょっとしたミステリーのような感じ。
自分の行動の理由を明かさないテスに翻弄されるサムは、そのことで、少しだけ大人に近づいたのかもしれません。
でも、彼女の行動は、理由がわかれば、全て納得できる真っ当なことなのでした。

サムとテスの友情と胸の中のモヤモヤとが、美しい景色の中で生き生きと描かれていました。
オランダの俳優さんなので、誰一人知っている人はいませんでしたが、 こういう、子どもの頃の出来事を描いた作品って、大好きです。

1週間の何の計画も無い家族とのバカンスって、ヨーロッパでは当たり前のことなのでしょうが、日本の弾丸ツアーしか知らない私は、憧れてしまいます。
何も無くて、退屈かも?いえいえ、退屈って、してみたいですから〜(^▽^)。(2021,10,17)



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